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最新の研究成果に基づいて定期的に更新している、
科学的根拠に基づくがん情報の要約です。

乳がんの治療と妊娠(PDQ®)

  • 原文更新日 : 2017-06-29
    翻訳更新日 : 2017-08-22


医療専門家向けの本PDQがん情報要約では、乳がんの治療と妊娠について、包括的な、専門家の査読を経た、そして証拠に基づいた情報を提供する。本要約は、がん患者を治療する臨床家に情報を与え支援するための情報資源として作成されている。これは医療における意思決定のための公式なガイドラインまたは推奨事項を提供しているわけではない。


本要約は編集作業において米国国立がん研究所(NCI)とは独立したPDQ Adult Treatment Editorial Boardにより定期的に見直され、随時更新される。本要約は独自の文献レビューを反映しており、NCIまたは米国国立衛生研究所(NIH)の方針声明を示すものではない。

乳がんの治療と妊娠に関する一般情報

発生率

乳がんは妊婦および産褥婦において最もよくみられるがんで、妊婦3,000人に約1人の割合で起こる。患者の平均年齢は32~38歳であり、多くの女性が出産を遅らせることを選択していることで、妊娠中の乳がんの発生率は増加する傾向にある。

病理学

乳がんの病理は同一年齢における妊婦と非妊婦とでよく似ている。妊娠中の乳がん患者においては通常、ホルモン受容体測定は陰性となるが、これは妊娠に伴って血清エストロゲン濃度が高くなることによるレセプター結合の結果であろう。しかしながら、酵素免疫細胞化学受容体測定法の方が、競合的結合測定法より感度が高い。結合法を用いた研究は、乳がんの妊婦と非妊婦との間にほぼ同じ受容体陽性がみられると示唆した。 [1] この試験によって、妊娠中にエストロゲン濃度が高くなると、内因性エストロゲンが高濃度であることによる競合的阻害が起こるため、免疫組織化学法で発見される受容体陽性の発生率は、放射性同位元素標識リガンド結合法よりも高くなるとの結論が得られた。

診断

妊婦および授乳婦の乳房の自然な圧痛およびうっ血が個々の腫瘤の検出を困難にすることがあり、このために乳がんの早期診断も阻まれる。診断の遅れはよく起こることであり、症状の発現から診断までに平均5~15ヵ月の遅れがあることが報告されている。 [2] [3] [4] [5] この遅れによって、妊婦のがんは典型的に、年齢でマッチさせた集団の非妊婦よりも後期で発見されている。 [6] 乳がんを発見するには、妊婦および産褥婦は自己検診を行うこと、および医師によるルーチンの出産前検査の一環として乳房検査を受診すべきである。異常が発見された場合、超音波検査およびマンモグラフィなどの診断法が用いられる。適切に放射線を遮蔽すれば、マンモグラフィが胎児に放射線曝露のリスクを引き起こすことはほとんどない。 [7] しかしながら、マンモグラフィは顕性の腫瘤の評価、および他の疑わしい身体的所見がある場合に潜伏がんの位置決定にのみ用いるべきである。 [7] 妊婦の少なくとも25%のマンモグラフィはがんが存在していても陰性になるため、生検はいかなる触知可能な腫瘤の診断にも不可欠である。診断は、細針吸引生検、コア生検、または局所麻酔下で切除生検によって安全に実施することができる。妊娠関連変化を誤って解釈したことによる偽陽性診断を避けるには、病理医に患者が妊娠していることを助言すべきである。 [8]

生存率

乳がんに罹患している妊婦の全生存率は、全病期を通じて非妊婦よりも低い; [7] しかしながら、これは主に診断の遅れに起因している可能性がある。 [9] 妊娠中絶によって乳がんの転帰に何らかの有益な影響を及ぼすことは示されておらず、妊娠中絶は通常は治療法の選択肢として考えられていない。 [2] [3] [5] [10] [11]


参考文献
  1. Elledge RM, Ciocca DR, Langone G, et al.: Estrogen receptor, progesterone receptor, and HER-2/neu protein in breast cancers from pregnant patients. Cancer 71 (8): 2499-506, 1993.[PUBMED Abstract]

  2. Hoover HC Jr: Breast cancer during pregnancy and lactation. Surg Clin North Am 70 (5): 1151-63, 1990.[PUBMED Abstract]

  3. Gwyn K, Theriault R: Breast cancer during pregnancy. Oncology (Huntingt) 15 (1): 39-46; discussion 46, 49-51, 2001.[PUBMED Abstract]

  4. Moore HC, Foster RS Jr: Breast cancer and pregnancy. Semin Oncol 27 (6): 646-53, 2000.[PUBMED Abstract]

  5. Rugo HS: Management of breast cancer diagnosed during pregnancy. Curr Treat Options Oncol 4 (2): 165-73, 2003.[PUBMED Abstract]

  6. Clark RM, Chua T: Breast cancer and pregnancy: the ultimate challenge. Clin Oncol (R Coll Radiol) 1 (1): 11-8, 1989.[PUBMED Abstract]

  7. Yang WT, Dryden MJ, Gwyn K, et al.: Imaging of breast cancer diagnosed and treated with chemotherapy during pregnancy. Radiology 239 (1): 52-60, 2006.[PUBMED Abstract]

  8. Middleton LP, Amin M, Gwyn K, et al.: Breast carcinoma in pregnant women: assessment of clinicopathologic and immunohistochemical features. Cancer 98 (5): 1055-60, 2003.[PUBMED Abstract]

  9. Petrek JA, Dukoff R, Rogatko A: Prognosis of pregnancy-associated breast cancer. Cancer 67 (4): 869-72, 1991.[PUBMED Abstract]

  10. Barnavon Y, Wallack MK: Management of the pregnant patient with carcinoma of the breast. Surg Gynecol Obstet 171 (4): 347-52, 1990.[PUBMED Abstract]

  11. Gallenberg MM, Loprinzi CL: Breast cancer and pregnancy. Semin Oncol 16 (5): 369-76, 1989.[PUBMED Abstract]

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乳がんの治療と妊娠の病期情報

乳がんの病期決定に用いる手技は、胎児への放射線被曝を回避するため、妊婦に対しては変更するべきである。核スキャン法は胎児の放射線被曝を引き起こす。 [1] このようなスキャン法が評価に不可欠である場合、水分補給と膀胱のFoleyカテーテルドレナージを用いて放射線の停留を防止する。胎児の在胎月齢に関連した放射線被曝の時期は、放射線照射の実際の線量より重要である。 [2] 第1トリメスターに放射線(> 0.1Gy)に被曝すると先天性奇形、精神遅滞および発がんの相対リスクの増加になることがある。1Gyを超える量は先天性異常を引き起こすことがある。0.1Gyでは、異常はこれより少なくなる。

腹部遮蔽による胸部X線は安全と考えられているが、あらゆるX線手技と同じように、治療法の決定に不可欠な場合にのみ使用すべきである。 [1] [3] 胸部X線の吸収線量は0.00008Gyである。 [4]

骨スキャンは放射線量が少なくて感度が高いことから、骨転移の診断には骨スキャンの方が骨格系の単純X線撮影より望ましい。骨スキャンでの吸収線量は0.001Gyである。肝臓の評価は超音波検査により実施することができ、脳転移は核磁気共鳴画像(MRI)法により診断が可能である。妊娠中のMRIに関するデータは得られないが、 ラットではガドリニウムが胎盤を通過し、胎児の異常と関連付けられた。 [5]


参考文献
  1. Gwyn K, Theriault R: Breast cancer during pregnancy. Oncology (Huntingt) 15 (1): 39-46; discussion 46, 49-51, 2001.[PUBMED Abstract]

  2. Barnavon Y, Wallack MK: Management of the pregnant patient with carcinoma of the breast. Surg Gynecol Obstet 171 (4): 347-52, 1990.[PUBMED Abstract]

  3. Nicklas AH, Baker ME: Imaging strategies in the pregnant cancer patient. Semin Oncol 27 (6): 623-32, 2000.[PUBMED Abstract]

  4. Gallenberg MM, Loprinzi CL: Breast cancer and pregnancy. Semin Oncol 16 (5): 369-76, 1989.[PUBMED Abstract]

  5. Yang WT, Dryden MJ, Gwyn K, et al.: Imaging of breast cancer diagnosed and treated with chemotherapy during pregnancy. Radiology 239 (1): 52-60, 2006.[PUBMED Abstract]

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妊娠と乳がんに関する他の考察

乳汁分泌

乳汁分泌を抑制しても予後は改善しない。しかしながら、手術が計画されている場合、乳汁分泌を抑制し、乳房を小さくして血管分布を少なくする必要がある。全身抗がん剤の多く(すなわち、シクロホスファミドおよびメトトレキサートなど)が、母乳に高濃度に存在して授乳期の乳児に影響を及ぼしうるため、化学療法を施行する場合、授乳を抑制する必要がある。化学療法を受けている女性は授乳すべきではない。

母親の乳がんによる胎児の転帰

母親が乳がんであることによる胎児に対する障害などの影響は明らかにされておらず、乳がん細胞の母子児間移行の症例は報告されていない。

乳がんの既往歴がある患者における妊娠の結果

限られたレトロスペクティブデータに基づくと、妊娠によって乳がんの既往歴がある女性の生命に危険が及ぶことはなく、胎児に対する有害な影響もないと考えられる。 [1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] 診断から2年間は妊娠を控えることを推奨している医師もいる。このことは、早期再発の顕在化を可能とし、親になる決定に影響しうる。骨髄移植、および全身放射線照射を伴うまたは伴わない大量化学療法後の妊娠については、ほとんど知られていない。血液学的異常のための骨髄移植の後の妊娠に関する1件の報告では、早産の発生率が25%で、在胎期間に対して低出生体重であった胎児の例が示されている。 [10]


参考文献
  1. Clark RM, Chua T: Breast cancer and pregnancy: the ultimate challenge. Clin Oncol (R Coll Radiol) 1 (1): 11-8, 1989.[PUBMED Abstract]

  2. Harvey JC, Rosen PP, Ashikari R, et al.: The effect of pregnancy on the prognosis of carcinoma of the breast following radical mastectomy. Surg Gynecol Obstet 153 (5): 723-5, 1981.[PUBMED Abstract]

  3. Petrek JA: Pregnancy safety after breast cancer. Cancer 74 (1 Suppl): 528-31, 1994.[PUBMED Abstract]

  4. von Schoultz E, Johansson H, Wilking N, et al.: Influence of prior and subsequent pregnancy on breast cancer prognosis. J Clin Oncol 13 (2): 430-4, 1995.[PUBMED Abstract]

  5. Kroman N, Mouridsen HT: Prognostic influence of pregnancy before, around, and after diagnosis of breast cancer. Breast 12 (6): 516-21, 2003.[PUBMED Abstract]

  6. Malamos NA, Stathopoulos GP, Keramopoulos A, et al.: Pregnancy and offspring after the appearance of breast cancer. Oncology 53 (6): 471-5, 1996 Nov-Dec.[PUBMED Abstract]

  7. Gelber S, Coates AS, Goldhirsch A, et al.: Effect of pregnancy on overall survival after the diagnosis of early-stage breast cancer. J Clin Oncol 19 (6): 1671-5, 2001.[PUBMED Abstract]

  8. Gwyn K, Theriault R: Breast cancer during pregnancy. Oncology (Huntingt) 15 (1): 39-46; discussion 46, 49-51, 2001.[PUBMED Abstract]

  9. Rugo HS: Management of breast cancer diagnosed during pregnancy. Curr Treat Options Oncol 4 (2): 165-73, 2003.[PUBMED Abstract]

  10. Sanders JE, Hawley J, Levy W, et al.: Pregnancies following high-dose cyclophosphamide with or without high-dose busulfan or total-body irradiation and bone marrow transplantation. Blood 87 (7): 3045-52, 1996.[PUBMED Abstract]

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早期乳がん(I期およびII期)

一般的に、乳がんの妊婦は非妊婦患者と同様に治療すべきであるが、胎児を守るために治療が一部修正される。

妊婦の乳がんには一次治療として外科手術が推奨されている。妊娠中の患者におけるセンチネルリンパ節生検の安全性に関するデータは数件のレトロスペクティブ・ケースシリーズに限られている。1件の研究により、第1トリメスターの患者8人、第2トリメスターの患者9人、および第3トリメスターの患者8人におけるセンチネルリンパ節生検が調査された。16人の患者では99mテクネチウム(Tc)単独が用いられ、7人の患者ではメチレンブルー染料単独が用いられ、2人の患者ではマッピング方式は不明であった。25人の患者全員で生児出生が得られ、このうち24人が健康で、1人は他の母系の危険因子により口蓋裂が見られた。 [1]

治療線量の放射線によって胎児が有害な散乱線に被曝する可能性があることから [2] 、妊娠初期に乳がんが診断された場合は、非定型的乳房切除術が治療法として選択される。妊娠後期に診断された場合は、乳房の温存には、乳房温存手術が行われ、分娩後に放射線療法が追加される。 [3] 放射線療法を施行するまでの待機時間のリスクを予測するのに有用となる解析が行われている。 [4] [5]

第1トリメスター後は多くの化学療法薬を投与しても安全であり、大多数の妊娠で生児出生が得られ、新生児の罹病率は低いことをデータが示唆している。1件の多施設ケースコントロール研究で、母親が乳がんであった小児129人と母親ががんでなかったマッチさせた小児の転帰が比較された。妊娠研究群では、96人の小児(74.4%)が化学療法を、11人(8.5%)が放射線療法に、13人(10.1%)が手術単独に、2人(1.7%)が他の薬物治療に曝露し、14人(10.9%)は治療に曝露されなかった。この研究で、10パーセンタイルを下回る出生時体重の割合(乳がん治療曝露群で22% vs 対照群で15.2%、P = 0.16)またはBayleyスコアに基づく認知発達(P = 0.08)における有意差は認められなかったことが示された。出生時の在胎期間は2つの研究群で認知的転帰と相関した。研究群で生後36ヵ月であった47人の小児における心機能を評価したところ、心臓の所見は正常であったことが示された。 [6]

アントラサイクリンベースの化学療法(ドキソルビシン + シクロホスファミド[AC]またはフルオロウラシルドキソルビシンシクロホスファミド[FAC])は、限られたプロスペクティブ試験のデータによれば、第2および/または第3トリメスター中に投与しても安全なようである。1件のプロスペクティブ単一群研究において、妊娠中の乳がん患者57人が補助または術前補助療法の設定においてFACで治療された。 [7] 小児が生後2~157ヵ月になったときに収集された調査データから、死産、流産、または周産期の死亡は観察されなかったことが明らかにされた。在胎期間38週間で正常出産で生まれた1人の小児が分娩後2日目にクモ膜下出血を起こし、1人の小児にダウン症候群が認められ、2人の小児に先天異常(弯足および両側性膀胱尿管逆流)が認められた。これらの所見は、アントラサイクリンベースの化学療法に関するより小規模の他のレトロスペクティブ・シリーズと一致している。 [8] [9]

妊娠中のタキサンの使用に関する安全性のデータは限られている。1件の系統的レビューで、妊娠第2または第3トリメスター中のタキサン投与について40例の症例報告が研究された。 [10] 母体の、胎児の、または新生児の毒性作用はほとんど観察されなかった。

17件の研究(妊娠18例、新生児19人)の系統的レビューの結果に基づいて、妊娠中のトラスツズマブの使用は禁忌である。 [11] 認められた胎児合併症のうち、羊水過少症/無羊水の発生が最も一般的(61.1%)な有害事象であった。第2または第3トリメスター中にトラスツズマブに曝露した妊娠のうち、73.3%が羊水過少症/無羊水を合併し、第1トリメスター中にトラスツズマブにのみ曝露した妊娠での各割合は0%であった(P = 0.043)。出産時の平均在胎期間は33.8週間であり、出産時の新生児の平均体重は2,261グラムまたは4.984ポンドであった。症例の52.6%では、健康な新生児が生まれた。長期の評価では、出生時に問題のなかったすべての小児が追跡期間中央値9ヵ月時に健康で、出生時に問題に直面した小児9人中4人が出生から5.25ヵ月までに死亡していた。第1トリメスターにのみ子宮内でトラスツズマブに曝露したすべての小児が出生時に完全に健康であった。第1トリメスターのトラスツズマブ投与中に思いがけず妊娠し、妊娠の継続を希望した女性では、トラスツズマブを中止すべきであり、妊娠の継続は可能であろうとデータは示唆している。

内分泌療法は一般的に分娩後まで回避される。妊娠中のタモキシフェンに関する症例報告および文献のレビューから、妊娠中のタモキシフェンは膣出血、流産、ゴールデンハー症候群などの先天異常、および胎児死亡と関連していることが示されている。 [12] [13] [14] 内分泌療法と同時の授乳も推奨されない。


参考文献
  1. Gropper AB, Calvillo KZ, Dominici L, et al.: Sentinel lymph node biopsy in pregnant women with breast cancer. Ann Surg Oncol 21 (8): 2506-11, 2014.[PUBMED Abstract]

  2. Kal HB, Struikmans H: Radiotherapy during pregnancy: fact and fiction. Lancet Oncol 6 (5): 328-33, 2005.[PUBMED Abstract]

  3. Gwyn K, Theriault R: Breast cancer during pregnancy. Oncology (Huntingt) 15 (1): 39-46; discussion 46, 49-51, 2001.[PUBMED Abstract]

  4. Nettleton J, Long J, Kuban D, et al.: Breast cancer during pregnancy: quantifying the risk of treatment delay. Obstet Gynecol 87 (3): 414-8, 1996.[PUBMED Abstract]

  5. Kuerer HM, Gwyn K, Ames FC, et al.: Conservative surgery and chemotherapy for breast carcinoma during pregnancy. Surgery 131 (1): 108-10, 2002.[PUBMED Abstract]

  6. Amant F, Vandenbroucke T, Verheecke M, et al.: Pediatric Outcome after Maternal Cancer Diagnosed during Pregnancy. N Engl J Med 373 (19): 1824-34, 2015.[PUBMED Abstract]

  7. Hahn KM, Johnson PH, Gordon N, et al.: Treatment of pregnant breast cancer patients and outcomes of children exposed to chemotherapy in utero. Cancer 107 (6): 1219-26, 2006.[PUBMED Abstract]

  8. Turchi JJ, Villasis C: Anthracyclines in the treatment of malignancy in pregnancy. Cancer 61 (3): 435-40, 1988.[PUBMED Abstract]

  9. Zemlickis D, Lishner M, Degendorfer P, et al.: Fetal outcome after in utero exposure to cancer chemotherapy. Arch Intern Med 152 (3): 573-6, 1992.[PUBMED Abstract]

  10. Mir O, Berveiller P, Goffinet F, et al.: Taxanes for breast cancer during pregnancy: a systematic review. Ann Oncol 21 (2): 425-6, 2010.[PUBMED Abstract]

  11. Zagouri F, Sergentanis TN, Chrysikos D, et al.: Trastuzumab administration during pregnancy: a systematic review and meta-analysis. Breast Cancer Res Treat 137 (2): 349-57, 2013.[PUBMED Abstract]

  12. Cullins SL, Pridjian G, Sutherland CM: Goldenhar's syndrome associated with tamoxifen given to the mother during gestation. JAMA 271 (24): 1905-6, 1994 Jun 22-29.[PUBMED Abstract]

  13. Tewari K, Bonebrake RG, Asrat T, et al.: Ambiguous genitalia in infant exposed to tamoxifen in utero. Lancet 350 (9072): 183, 1997.[PUBMED Abstract]

  14. Isaacs RJ, Hunter W, Clark K: Tamoxifen as systemic treatment of advanced breast cancer during pregnancy--case report and literature review. Gynecol Oncol 80 (3): 405-8, 2001.[PUBMED Abstract]

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進行期乳がん(III期およびIV期)

第1トリメスターでの放射線療法の施行は避けるべきである。早期がんのセクションで論じているように、化学療法も第1トリメスター以後に実施する。母親の寿命が限られていることもあり(大半の研究が、III期およびIV期の妊婦において10%の5年生存率を示している)、第1トリメスターでの治療には胎児に障害を与えるリスクがあることから、 [1] [2] 妊娠の継続に関する問題は患者およびその家族と話し合うべきである。治療的中絶は予後を改善しない。 [1] [2] [3] [4] [5]


参考文献
  1. Hoover HC Jr: Breast cancer during pregnancy and lactation. Surg Clin North Am 70 (5): 1151-63, 1990.[PUBMED Abstract]

  2. Rugo HS: Management of breast cancer diagnosed during pregnancy. Curr Treat Options Oncol 4 (2): 165-73, 2003.[PUBMED Abstract]

  3. Gwyn K, Theriault R: Breast cancer during pregnancy. Oncology (Huntingt) 15 (1): 39-46; discussion 46, 49-51, 2001.[PUBMED Abstract]

  4. Clark RM, Chua T: Breast cancer and pregnancy: the ultimate challenge. Clin Oncol (R Coll Radiol) 1 (1): 11-8, 1989.[PUBMED Abstract]

  5. Barnavon Y, Wallack MK: Management of the pregnant patient with carcinoma of the breast. Surg Gynecol Obstet 171 (4): 347-52, 1990.[PUBMED Abstract]

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本要約の変更点(06/29/2017)

PDQがん情報要約は定期的に見直され、新情報が利用可能になり次第更新される。本セクションでは、上記の日付における本要約最新変更点を記述する。

早期乳がん(I期およびII期)

本セクションは広範囲にわたって改訂された。

本要約はPDQ Adult Treatment Editorial Boardが作成と内容の更新を行っており、編集に関してはNCIから独立している。本要約は独自の文献レビューを反映しており、NCIまたはNIHの方針声明を示すものではない。PDQ要約の更新におけるPDQ編集委員会の役割および要約の方針に関する詳しい情報については、本PDQ要約についておよびPDQ® - NCI's Comprehensive Cancer Databaseを参照のこと。

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本PDQ要約について

本要約の目的

医療専門家向けの本PDQがん情報要約では、乳がんの治療と妊娠について、包括的な、専門家の査読を経た、そして証拠に基づいた情報を提供する。本要約は、がん患者を治療する臨床家に情報を与え支援するための情報資源として作成されている。これは医療における意思決定のための公式なガイドラインまたは推奨事項を提供しているわけではない。

査読者および更新情報

本要約は、編集作業において米国国立がん研究所(NCI)とは独立したPDQ Adult Treatment Editorial Boardにより定期的に見直され、随時更新される。本要約は独自の文献レビューを反映しており、NCIまたは米国国立衛生研究所(NIH)の方針声明を示すものではない。

委員会のメンバーは毎月、最近発表された記事を見直し、記事に対して以下を行うべきか決定する:


  • 会議での議論、

  • 本文の引用、または

  • 既に引用されている既存の記事との入れ替え、または既存の記事の更新。

要約の変更は、発表された記事の証拠の強さを委員会のメンバーが評価し、記事を本要約にどのように組み入れるべきかを決定するコンセンサス過程を経て行われる。

乳がんの治療と妊娠に対する主要な査読者は以下の通りである:


    本要約の内容に関するコメントまたは質問は、NCIウェブサイトのEmail UsからCancer.govまで送信のこと。要約に関する質問またはコメントについて委員会のメンバー個人に連絡することを禁じる。委員会のメンバーは個別の問い合わせには対応しない。

    証拠レベル

    本要約で引用される文献の中には証拠レベルの指定が記載されているものがある。これらの指定は、特定の介入やアプローチの使用を支持する証拠の強さを読者が査定する際、助けとなるよう意図されている。PDQ Adult Treatment Editorial Boardは、証拠レベルの指定を展開する際に公式順位分類を使用している。

    本要約の使用許可

    PDQは登録商標である。PDQ文書の内容は本文として自由に使用できるが、完全な形で記し定期的に更新しなければ、NCI PDQがん情報要約とすることはできない。しかし、著者は“NCI's PDQ cancer information summary about breast cancer prevention states the risks succinctly: 【本要約からの抜粋を含める】.”のような一文を記述してもよい。

    本PDQ要約の好ましい引用は以下の通りである:

    PDQ® Adult Treatment Editorial Board.PDQ Breast Cancer Treatment and Pregnancy.Bethesda, MD: National Cancer Institute.Updated <MM/DD/YYYY>.Available at: https://www.cancer.gov/types/breast/hp/pregnancy-breast-treatment-pdq.Accessed <MM/DD/YYYY>.[PMID: 26389427]

    本要約内の画像は、PDQ要約内での使用に限って著者、イラストレーター、および/または出版社の許可を得て使用されている。PDQ情報以外での画像の使用許可は、所有者から得る必要があり、米国国立がん研究所(National Cancer Institute)が付与できるものではない。本要約内のイラストの使用に関する情報は、多くの他のがん関連画像とともにVisuals Online(2,000以上の科学画像を収蔵)で入手できる。

    免責条項

    入手可能な証拠の強さに基づき、治療選択肢は「標準」または「臨床評価段階にある」のいずれかで記載される場合がある。これらの分類は、保険払い戻しの決定基準として使用されるべきものではない。保険の適用範囲に関する詳しい情報については、Cancer.govのManaging Cancer Careページで入手できる。

    お問い合わせ

    Cancer.govウェブサイトについての問い合わせまたはヘルプの利用に関する詳しい情報は、Contact Us for Helpページに掲載されている。質問はウェブサイトのEmail UsからもCancer.govに送信可能である。

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