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最新の研究成果に基づいて定期的に更新している、
科学的根拠に基づくがん情報の要約です。

陰茎がんの治療(PDQ®)

  • 原文更新日 : 2018-08-09
    翻訳更新日 : 2018-10-18


医療専門家向けの本PDQがん情報要約では、陰茎がんの治療について、包括的な、専門家の査読を経た、そして証拠に基づいた情報を提供する。本要約は、がん患者を治療する臨床家に情報を与え支援するための情報資源として作成されている。これは医療における意思決定のための公式なガイドラインまたは推奨事項を提供しているわけではない。


本要約は編集作業において米国国立がん研究所(NCI)とは独立したPDQ Adult Treatment Editorial Boardにより定期的に見直され、随時更新される。本要約は独自の文献レビューを反映しており、NCIまたは米国国立衛生研究所(NIH)の方針声明を示すものではない。

陰茎がんに関する一般情報

発生率および死亡率

米国において、2018年に推定される(男性性器がんおよび)陰茎がんの新規症例数および死亡数: [1]


  • 新規症例数:2,320。

  • 死亡数:380。

危険因子

陰茎がんは米国を含む大半の先進国でまれであり、その割合は年間で10万人の男性につき1人に満たない。いくつかの研究は、ヒト乳頭腫ウイルス(HPV)感染と陰茎がんの関連を示唆する。 [2] [3] [4] [5] 観察研究は、包皮環状切除を施した男性の陰茎HPVの有病率が低いことを示している(オッズ比、0.37;95%信頼区間、0.16-0.85)。 [6] すべてではないが、一部の観察研究が、男子新生児の包皮環状切除が陰茎がんのリスクの減少に関連があると示唆する。 [7] [8] 公表されたデータによると、その関係が因果的であるならば、浸潤性陰茎がんのただ1例を予防するための包皮環状切除の治療必要数は約909例であった。 [9]

治療の概要

陰茎がんは、初期(0期I期、およびII期)に診断されれば根治する可能性が高い。III期およびIV期になると、治癒率は急激に低くなる。このがんは米国ではまれであるため、特に陰茎がんに対する臨床試験の頻度は低い。III期およびIV期陰茎がんの患者は、局所制御および遠隔転移の改善を図るため、新規化学療法薬、生物学的作用薬または手術手技の第I相試験および第II相臨床試験の候補者となりうる。

治療法の選択は、以下により異なる: [10] [11]


  • 腫瘍の大きさ。

  • 部位。

  • 浸潤性。

  • 病期。


参考文献
  1. American Cancer Society: Cancer Facts and Figures 2018. Atlanta, Ga: American Cancer Society, 2018. Available online. Last accessed August 3, 2018.[PUBMED Abstract]

  2. Del Mistro A, Chieco Bianchi L: HPV-related neoplasias in HIV-infected individuals. Eur J Cancer 37 (10): 1227-35, 2001.[PUBMED Abstract]

  3. Griffiths TR, Mellon JK: Human papillomavirus and urological tumours: I. Basic science and role in penile cancer. BJU Int 84 (5): 579-86, 1999.[PUBMED Abstract]

  4. Poblet E, Alfaro L, Fernander-Segoviano P, et al.: Human papillomavirus-associated penile squamous cell carcinoma in HIV-positive patients. Am J Surg Pathol 23 (9): 1119-23, 1999.[PUBMED Abstract]

  5. Frisch M, van den Brule AJ, Jiwa NM, et al.: HPV-16-positive anal and penile carcinomas in a young man--anogenital 'field effect' in the immunosuppressed male? Scand J Infect Dis 28 (6): 629-32, 1996.[PUBMED Abstract]

  6. Castellsagué X, Bosch FX, Muñoz N, et al.: Male circumcision, penile human papillomavirus infection, and cervical cancer in female partners. N Engl J Med 346 (15): 1105-12, 2002.[PUBMED Abstract]

  7. Schoen EJ, Oehrli M, Colby C, et al.: The highly protective effect of newborn circumcision against invasive penile cancer. Pediatrics 105 (3): E36, 2000.[PUBMED Abstract]

  8. Neonatal circumcision revisited. Fetus and Newborn Committee, Canadian Paediatric Society. CMAJ 154 (6): 769-80, 1996.[PUBMED Abstract]

  9. Christakis DA, Harvey E, Zerr DM, et al.: A trade-off analysis of routine newborn circumcision. Pediatrics 105 (1 Pt 3): 246-9, 2000.[PUBMED Abstract]

  10. Trabulsi DJ, Gomella LG: Cancer of the urethra and penis. In: DeVita VT Jr, Lawrence TS, Rosenberg SA: Cancer: Principles and Practice of Oncology. 9th ed. Philadelphia, Pa: Lippincott Williams & Wilkins, 2011, pp 1272-79.[PUBMED Abstract]

  11. Chao KS, Perez CA: Penis and male urethra. In: Perez CA, Brady LW, eds.: Principles and Practice of Radiation Oncology. 3rd ed. Philadelphia, Pa: Lippincott-Raven Publishers, 1998, pp 1717-1732.[PUBMED Abstract]

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陰茎がんの細胞分類

ほとんどすべての陰茎がんが扁平上皮細胞由来で、次の亜型を含む。


  • 疣贅がん。 [1]

  • いぼ状がん(疣状)。 [2]

  • 類基底細胞がん。 [3]

これらはまれな亜型であるが、いぼ状がんおよび類基底細胞がんは、陰茎の典型的な扁平上皮がんや疣贅がん以上に、ヒトパピローマウイルス(HPV)、特にHPV 16に高い関連性があると思われる。 [3] [4] [5]

さらに、神経内分泌がんもみられることがある。 [6]


参考文献
  1. Schwartz RA: Verrucous carcinoma of the skin and mucosa. J Am Acad Dermatol 32 (1): 1-21; quiz 22-4, 1995.[PUBMED Abstract]

  2. Bezerra AL, Lopes A, Landman G, et al.: Clinicopathologic features and human papillomavirus dna prevalence of warty and squamous cell carcinoma of the penis. Am J Surg Pathol 25 (5): 673-8, 2001.[PUBMED Abstract]

  3. Cubilla AL, Reuter VE, Gregoire L, et al.: Basaloid squamous cell carcinoma: a distinctive human papilloma virus-related penile neoplasm: a report of 20 cases. Am J Surg Pathol 22 (6): 755-61, 1998.[PUBMED Abstract]

  4. Gregoire L, Cubilla AL, Reuter VE, et al.: Preferential association of human papillomavirus with high-grade histologic variants of penile-invasive squamous cell carcinoma. J Natl Cancer Inst 87 (22): 1705-9, 1995.[PUBMED Abstract]

  5. Rubin MA, Kleter B, Zhou M, et al.: Detection and typing of human papillomavirus DNA in penile carcinoma: evidence for multiple independent pathways of penile carcinogenesis. Am J Pathol 159 (4): 1211-8, 2001.[PUBMED Abstract]

  6. Vadmal MS, Steckel J, Teichberg S, et al.: Primary neuroendocrine carcinoma of the penile urethra. J Urol 157 (3): 956-7, 1997.[PUBMED Abstract]

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陰茎がんの病期情報

米国がん合同委員会(AJCC)の病期分類とTNMの定義

AJCCは、陰茎がんを定義するためにTNM(腫瘍、リンパ節、転移)分類による病期判定を指定している。 [1]

TNM分類における0is期および0a期の定義a

病期 TNM 説明
cN = 臨床的N;M = 遠隔転移;N = 所属リンパ節;PeIN = 陰茎上皮内がん;pN = 病理学的N;T = 原発腫瘍。
aAJCCから許諾を得て転載:Penis.In: Amin MB, Edge SB, Greene FL, et al., eds.: AJCC Cancer Staging Manual.8th ed. New York, NY: Springer, 2017, pp 701-14.
0is Tis、N0、M0 Tis = 上皮内がん(PeIN)。
N0 = cN0、触知可能なまたは肉眼的に腫大した鼠径リンパ節を認めない;pN0、リンパ節に転移を認めない。
M0 = 遠隔転移を認めない。
0a Ta、N0、M0 Ta = 非浸潤性限局性扁平上皮がん。
N0 = cN0、触知可能なまたは肉眼的に腫大した鼠径リンパ節を認めない;pN0、リンパ節に転移を認めない。
M0 = 遠隔転移を認めない。


TNM分類におけるI期の定義a

病期 TNM 説明
cN = 臨床的N;M = 遠隔転移;N = 所属リンパ節;pN = 病理学的N;T = 原発腫瘍。
aAJCCから許諾を得て転載:Penis.In: Amin MB, Edge SB, Greene FL, et al., eds.: AJCC Cancer Staging Manual.8th ed. New York, NY: Springer, 2017, pp 701-14.
I T1a、N0、M0 T1a = 腫瘍がリンパ血管浸潤または神経周囲への浸潤を伴わず、高悪性度(すなわち、悪性度3または肉腫様)ではない。
N0 = cN0、触知可能なまたは肉眼的に腫大した鼠径リンパ節を認めない;pN0、リンパ節に転移を認めない。
M0 = 遠隔転移を認めない。


TNM分類におけるIIA期およびIIB期の定義a

病期 TNM 説明
cN = 臨床的N;M = 遠隔転移;N = 所属リンパ節;pN = 病理学的N;T = 原発腫瘍。
aAJCCから許諾を得て転載:Penis.In: Amin MB, Edge SB, Greene FL, et al., eds.: AJCC Cancer Staging Manual.8th ed. New York, NY: Springer, 2017, pp 701-14.
IIA T1b、N0、M0 T1b = 腫瘍がリンパ血管浸潤および/または神経周囲への浸潤を呈し、高悪性度(すなわち、悪性度3または肉腫様)である。
N0 = cN0、触知可能なまたは肉眼的に腫大した鼠径リンパ節を認めない;pN0、リンパ節に転移を認めない。
M0 = 遠隔転移を認めない。
T2、N0、M0 T2 = 腫瘍が尿道海綿体(亀頭または陰茎幹[ventral shaft])に浸潤し、尿道浸潤は伴う場合も伴わない場合もある。
N0 = cN0、触知可能なまたは肉眼的に腫大した鼠径リンパ節を認めない;pN0、リンパ節に転移を認めない。
M0 = 遠隔転移を認めない。
IIB T3、N0、M0 T3 = 腫瘍が陰茎海綿体(白膜を含む)に浸潤し、尿道浸潤は伴う場合も伴わない場合もある。
N0 = cN0、触知可能なまたは肉眼的に腫大した鼠径リンパ節を認めない;pN0、リンパ節に転移を認めない。
M0 = 遠隔転移を認めない。


TNM分類におけるIIIA期およびIIIB期の定義a

病期 TNM 説明
cN = 臨床的N;ENE = 節外への進展;M = 遠隔転移;N = 所属リンパ節;pN = 病理学的N;T = 原発腫瘍。
aAJCCから許諾を得て転載:Penis.In: Amin MB, Edge SB, Greene FL, et al., eds.: AJCC Cancer Staging Manual.8th ed. New York, NY: Springer, 2017, pp 701-14.
IIIA T1-3、N1、M0 T1 = 亀頭:腫瘍が粘膜固有層に浸潤している;包皮:腫瘍が真皮、粘膜固有層、または肉様膜に浸潤している;陰茎幹:部位に関係なく腫瘍が表皮と陰茎体部の間の結合組織に浸潤している;すべての部位:リンパ血管浸潤または神経周囲への浸潤を伴う場合もあれば伴わない場合もあり、高悪性度の場合もあればそうでない場合もある。
-T1a = 腫瘍がリンパ血管浸潤または神経周囲への浸潤を伴わず、高悪性度(すなわち、悪性度3または肉腫様)ではない。
-T1b = 腫瘍がリンパ血管浸潤および/または神経周囲への浸潤を呈し、高悪性度(すなわち、悪性度3または肉腫様)である。
T2 = 腫瘍が尿道海綿体(亀頭または陰茎幹[ventral shaft])に浸潤し、尿道浸潤は伴う場合も伴わない場合もある。
T3 = 腫瘍が陰茎海綿体(白膜を含む)に浸潤し、尿道浸潤は伴う場合も伴わない場合もある。
N1 = cN1、触知可能な片側の移動性鼠径リンパ節;pN1、片側の2つ以下の鼠径リンパ節転移、ENEを認めない。
M0 = 遠隔転移を認めない。
IIIB T1-3、N2、M0 T1 = 亀頭:腫瘍が粘膜固有層に浸潤している;包皮:腫瘍が真皮、粘膜固有層、または肉様膜に浸潤している;陰茎幹:部位に関係なく腫瘍が表皮と陰茎体部の間の結合組織に浸潤している;すべての部位:リンパ血管浸潤または神経周囲への浸潤を伴う場合もあれば伴わない場合もあり、高悪性度の場合もあればそうでない場合もある。
-T1a = 腫瘍がリンパ血管浸潤または神経周囲への浸潤を伴わず、高悪性度(すなわち、悪性度3または肉腫様)ではない。
-T1b = 腫瘍がリンパ血管浸潤および/または神経周囲への浸潤を呈し、高悪性度(すなわち、悪性度3または肉腫様)である。
T2 = 腫瘍が尿道海綿体(亀頭または陰茎幹[ventral shaft])に浸潤し、尿道浸潤は伴う場合も伴わない場合もある。
T3 = 腫瘍が陰茎海綿体(白膜を含む)に浸潤し、尿道浸潤は伴う場合も伴わない場合もある。
N2 = cN2、触知可能な片側の2つ以上の移動性鼠径リンパ節または両側の鼠径リンパ節;pN2、片側の3つ以上の鼠径リンパ節転移または両側の転移、ENEを認めない。
M0 = 遠隔転移を認めない。


TNM分類におけるIV期の定義a

病期 TNM 説明
cN = 臨床的N;ENE = 節外への進展;M = 遠隔転移;N = 所属リンパ節;PeIN = 陰茎上皮内がん;pN = 病理学的N;T = 原発腫瘍。
aAJCCから許諾を得て転載:Penis.In: Amin MB, Edge SB, Greene FL, et al., eds.: AJCC Cancer Staging Manual.8th ed. New York, NY: Springer, 2017, pp 701-14.
IV T4、すべてのN、M0 T4 = 腫瘍が隣接臓器(すなわち、陰嚢、前立腺、恥骨)に浸潤している。
cNX = 所属リンパ節の評価が不可能。
cN0 = 触知可能なまたは肉眼的に腫大した鼠径リンパ節を認めない。
cN1 = 触知可能な片側の移動性鼠径リンパ節。
cN2 = 触知可能な片側の2つ以上の移動性鼠径リンパ節または両側の鼠径リンパ節。
cN3 = 触知可能な片側または両側の固定化した鼠径リンパ節腫瘤または骨盤リンパ節腫大。
pNX = リンパ節転移の評価が不可能。
pN0 = 所属リンパ節に転移を認めない。
pN1 = 片側の2つ以下の鼠径リンパ節転移、ENEを認めない。
pN2 = 片側の3つ以上の鼠径リンパ節転移または両側の転移、ENEを認めない。
pN3 = リンパ節転移のENEまたは骨盤リンパ節転移。
M0 = 遠隔転移を認めない。
すべてのT、N3、M0 TX = 原発腫瘍の評価が不可能。
T0 = 原発腫瘍を認めない。
Tis = 上皮内がん(PeIN)。
Ta = 非浸潤性限局性扁平上皮がん。
T1 = 亀頭:腫瘍が粘膜固有層に浸潤している;包皮:腫瘍が真皮、粘膜固有層、または肉様膜に浸潤している;陰茎幹:部位に関係なく腫瘍が表皮と陰茎体部の間の結合組織に浸潤している;すべての部位:リンパ血管浸潤または神経周囲への浸潤を伴う場合もあれば伴わない場合もあり、高悪性度の場合もあればそうでない場合もある。
-T1a = 腫瘍がリンパ血管浸潤または神経周囲への浸潤を伴わず、高悪性度(すなわち、悪性度3または肉腫様)ではない。
-T1b = 腫瘍がリンパ血管浸潤および/または神経周囲への浸潤を呈し、高悪性度(すなわち、悪性度3または肉腫様)である。
T2 = 腫瘍が尿道海綿体(亀頭または陰茎幹[ventral shaft])に浸潤し、尿道浸潤は伴う場合も伴わない場合もある。
T3 = 腫瘍が陰茎海綿体(白膜を含む)に浸潤し、尿道浸潤は伴う場合も伴わない場合もある。
T4 = 腫瘍が隣接臓器(すなわち、陰嚢、前立腺、恥骨)に浸潤している。
N3 = cN3、触知可能な片側または両側の固定化した鼠径リンパ節腫瘤または骨盤リンパ節腫大;pN3、リンパ節転移のENEまたは骨盤リンパ節転移。
M0 = 遠隔転移を認めない。
すべてのT、すべてのN、M1 TX = 原発腫瘍の評価が不可能。
T0 = 原発腫瘍を認めない。
Tis = 上皮内がん(PeIN)。
Ta = 非浸潤性限局性扁平上皮がん。
T1 = 亀頭:腫瘍が粘膜固有層に浸潤している;包皮:腫瘍が真皮、粘膜固有層、または肉様膜に浸潤している;陰茎幹:部位に関係なく腫瘍が表皮と陰茎体部の間の結合組織に浸潤している;すべての部位:リンパ血管浸潤または神経周囲への浸潤を伴う場合もあれば伴わない場合もあり、高悪性度の場合もあればそうでない場合もある。
-T1a = 腫瘍がリンパ血管浸潤または神経周囲への浸潤を伴わず、高悪性度(すなわち、悪性度3または肉腫様)ではない。
-T1b = 腫瘍がリンパ血管浸潤および/または神経周囲への浸潤を呈し、高悪性度(すなわち、悪性度3または肉腫様)である。
T2 = 腫瘍が尿道海綿体(亀頭または陰茎幹[ventral shaft])に浸潤し、尿道浸潤は伴う場合も伴わない場合もある。
T3 = 腫瘍が陰茎海綿体(白膜を含む)に浸潤し、尿道浸潤は伴う場合も伴わない場合もある。
T4 = 腫瘍が隣接臓器(すなわち、陰嚢、前立腺、恥骨)に浸潤している。
cNX = 所属リンパ節の評価が不可能。
cN0 = 触知可能なまたは肉眼的に腫大した鼠径リンパ節を認めない。
cN1 = 触知可能な片側の移動性鼠径リンパ節。
cN2 = 触知可能な片側の2つ以上の移動性鼠径リンパ節または両側の鼠径リンパ節。
cN3 = 触知可能な片側または両側の固定化した鼠径リンパ節腫瘤または骨盤リンパ節腫大。
pNX = リンパ節転移の評価が不可能。
pN0 = 所属リンパ節に転移を認めない。
pN1 = 片側の2つ以下の鼠径リンパ節転移、ENEを認めない。
pN2 = 片側の3つ以上の鼠径リンパ節転移または両側の転移、ENEを認めない。
pN3 = リンパ節転移のENEまたは骨盤リンパ節転移。
M1 = 遠隔転移を認める。



参考文献
  1. Penis. In: Amin MB, Edge SB, Greene FL, et al., eds.: AJCC Cancer Staging Manual. 8th ed. New York, NY: Springer, 2017, pp 701–14.[PUBMED Abstract]

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0期の陰茎がん

0期の陰茎がんは次のTNM分類によって定義される。


  • Tis、N0、M0

  • Ta、N0、M0

陰茎の上皮内がんは、亀頭に生じる場合はケイラーの紅色肥厚症と呼ばれ、陰茎幹に生じる場合はボーエン病と呼ばれる。これらの前駆病変は、5~15%の症例が浸潤性の扁平上皮がんへと進行する。ケースシリーズ研究では、これらのほとんどの病変でヒトパピローマウイルス(HPV)DNAが検出されている。 [2] [3] この病期における臨床試験からのデータはなく、治療の推奨は、症例報告および限られた数の患者を含めたケースシリーズに基づくものがほとんどである。

治療法の選択肢:

  1. 外科的切除により、瘢痕、変形、および機能障害を来すこともある。これらの影響を最小化するため、モース氏手術という凍結切片の各断面の顕微鏡検査による組織の連続した水平層の切除を伴う手術が、非浸潤性および浸潤性陰茎がん患者に用いられている。 [4] [5] [証拠レベル:3iiiDiv]
  2. 5-フルオロウラシルクリームの局所投与は、ケイラーの紅色肥厚症 [6] およびボーエン病の症例において効果的であると報告されている。 [7] [証拠レベル:3iiiDiii]
  3. イミキモド5%クリームは、効果的で、審美的結果および機能的結果が良好であると報告されている局所的免疫反応修飾因子である。 [8] [9] [10] [証拠レベル:3iiiDiv]
  4. Ndを伴うレーザー療法:YAGまたはCO2レーザーは、優れた審美的結果をもたらすことも報告されている。 [11] [証拠レベル:3iiiDiv]
  5. 凍結手術は、ケイラーの紅色肥厚症および陰茎の疣贅がんの患者において、良好な審美的結果をもたらすと報告されている。 [12] [13] [証拠レベル:3iiiDiv]

最新の臨床試験

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参考文献
  1. Penis. In: Amin MB, Edge SB, Greene FL, et al., eds.: AJCC Cancer Staging Manual. 8th ed. New York, NY: Springer, 2017, pp 701–14.[PUBMED Abstract]

  2. Cupp MR, Malek RS, Goellner JR, et al.: The detection of human papillomavirus deoxyribonucleic acid in intraepithelial, in situ, verrucous and invasive carcinoma of the penis. J Urol 154 (3): 1024-9, 1995.[PUBMED Abstract]

  3. Rubin MA, Kleter B, Zhou M, et al.: Detection and typing of human papillomavirus DNA in penile carcinoma: evidence for multiple independent pathways of penile carcinogenesis. Am J Pathol 159 (4): 1211-8, 2001.[PUBMED Abstract]

  4. Mohs FE, Snow SN, Messing EM, et al.: Microscopically controlled surgery in the treatment of carcinoma of the penis. J Urol 133 (6): 961-6, 1985.[PUBMED Abstract]

  5. Moritz DL, Lynch WS: Extensive Bowen's disease of the penile shaft treated with fresh tissue Mohs micrographic surgery in two separate operations. J Dermatol Surg Oncol 17 (4): 374-8, 1991.[PUBMED Abstract]

  6. Goette DK, Carson TE: Erythroplasia of Queyrat: treatment with topical 5-fluorouracil. Cancer 38 (4): 1498-502, 1976.[PUBMED Abstract]

  7. Tolia BM, Castro VL, Mouded IM, et al.: Bowen's disease of shaft of penis. Successful treatment with 5-fluorouracil. Urology 7 (6): 617-9, 1976.[PUBMED Abstract]

  8. Danielsen AG, Sand C, Weismann K: Treatment of Bowen's disease of the penis with imiquimod 5% cream. Clin Exp Dermatol 28 (Suppl 1): 7-9, 2003.[PUBMED Abstract]

  9. Micali G, Nasca MR, Tedeschi A: Topical treatment of intraepithelial penile carcinoma with imiquimod. Clin Exp Dermatol 28 (Suppl 1): 4-6, 2003.[PUBMED Abstract]

  10. Schroeder TL, Sengelmann RD: Squamous cell carcinoma in situ of the penis successfully treated with imiquimod 5% cream. J Am Acad Dermatol 46 (4): 545-8, 2002.[PUBMED Abstract]

  11. van Bezooijen BP, Horenblas S, Meinhardt W, et al.: Laser therapy for carcinoma in situ of the penis. J Urol 166 (5): 1670-1, 2001.[PUBMED Abstract]

  12. Michelman FA, Filho AC, Moraes AM: Verrucous carcinoma of the penis treated with cryosurgery. J Urol 168 (3): 1096-7, 2002.[PUBMED Abstract]

  13. Sonnex TS, Ralfs IG, Plaza de Lanza M, et al.: Treatment of erythroplasia of Queyrat with liquid nitrogen cryosurgery. Br J Dermatol 106 (5): 581-4, 1982.[PUBMED Abstract]

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I期の陰茎がん

I期の陰茎がんは次のTNM分類によって定義される。


  • T1a、N0、M0

I期の陰茎がんは治療可能である。 [2]

標準治療法の選択肢:

  1. 包皮に限局する病変の場合、包皮環状切除を伴った広範囲局所切除で十分である。
  2. 亀頭の浸潤性腫瘍の場合、隣接皮膚への進展に関係なく、腫瘍のサイズ、浸潤の範囲および正常組織の腫瘍破壊の程度により治療法の選択が左右される。以下の治療法の選択肢がある。
    • 陰茎切断術。 [3]

    • 放射線療法(すなわち、外部照射療法および近接照射療法)。 [4] [5]

    • 顕微鏡下による手術。 [6]

臨床評価段階にある治療法の選択肢:


  • Nd:YAGレーザー療法により美容的外見や生殖機能を温存しつつ、優れた制御/治療が可能になった。 [7] [8]

顕微鏡的リンパ節転移の発生率が高いため、低分化腫瘍例には陰茎切断術に加え、臨床的転移のない(陰性)付属鼠径リンパ節の選択的郭清がしばしば実施される。しかしながら、リンパ節郭清には感染症、皮膚の壊死、創離開、慢性浮腫のような実質的な合併症を伴い、低いとはいえ死亡率もゼロではない。予防的リンパ節郭清が生存率に及ぼす影響については明らかにされていない。これらの理由から、リンパ節郭清の実施についてはさまざまな見解がある。 [9] [10] [11] [12]

最新の臨床試験

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参考文献
  1. Penis. In: Amin MB, Edge SB, Greene FL, et al., eds.: AJCC Cancer Staging Manual. 8th ed. New York, NY: Springer, 2017, pp 701–14.[PUBMED Abstract]

  2. Harty JI, Catalona WJ: Carcinoma of the penis. In: Javadpour N, ed.: Principles and Management of Urologic Cancer. 2nd ed. Baltimore, Md: Williams and Wilkins, 1983, pp 581-597.[PUBMED Abstract]

  3. Lynch DF, Pettaway CA: Tumors of the penis. In: Walsh PC, Retik AB, Vaughan ED, et al., eds.: Campbell's Urology. 8th ed. Philadelphia: Saunders, 2002, pp 2945-2947.[PUBMED Abstract]

  4. Chao KS, Perez CA: Penis and male urethra. In: Perez CA, Brady LW, eds.: Principles and Practice of Radiation Oncology. 3rd ed. Philadelphia, Pa: Lippincott-Raven Publishers, 1998, pp 1717-1732.[PUBMED Abstract]

  5. McLean M, Akl AM, Warde P, et al.: The results of primary radiation therapy in the management of squamous cell carcinoma of the penis. Int J Radiat Oncol Biol Phys 25 (4): 623-8, 1993.[PUBMED Abstract]

  6. Mohs FE, Snow SN, Messing EM, et al.: Microscopically controlled surgery in the treatment of carcinoma of the penis. J Urol 133 (6): 961-6, 1985.[PUBMED Abstract]

  7. Smith JA Jr.: Lasers in clinical urologic surgery. In: Dixon JA, ed.: Surgical Application of Lasers. 2nd ed. Chicago, Ill: Year Book Medical Publishers, Inc., 1987, pp 218-237.[PUBMED Abstract]

  8. Horenblas S, van Tinteren H, Delemarre JF, et al.: Squamous cell carcinoma of the penis. II. Treatment of the primary tumor. J Urol 147 (6): 1533-8, 1992.[PUBMED Abstract]

  9. Theodorescu D, Russo P, Zhang ZF, et al.: Outcomes of initial surveillance of invasive squamous cell carcinoma of the penis and negative nodes. J Urol 155 (5): 1626-31, 1996.[PUBMED Abstract]

  10. Lindegaard JC, Nielsen OS, Lundbeck FA, et al.: A retrospective analysis of 82 cases of cancer of the penis. Br J Urol 77 (6): 883-90, 1996.[PUBMED Abstract]

  11. Ornellas AA, Seixas AL, Marota A, et al.: Surgical treatment of invasive squamous cell carcinoma of the penis: retrospective analysis of 350 cases. J Urol 151 (5): 1244-9, 1994.[PUBMED Abstract]

  12. Young MJ, Reda DJ, Waters WB: Penile carcinoma: a twenty-five-year experience. Urology 38 (6): 529-32, 1991.[PUBMED Abstract]

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II期の陰茎がん

II期の陰茎がんは次のTNM分類によって定義される:


  • T1b、N0、M0

  • T2、N0、M0

  • T3、N0、M0

標準治療法の選択肢:


  • II期の陰茎がんは、局所制御のため陰茎切断術を実施する頻度が最も高い。部分切断、全切断、または根治的切断のいずれを選択するかは腫瘍の範囲および位置により異なる。外照射療法および外科的救助と併用する近接照射療法が代替アプローチである。 [2] [3] [4] [5] [6]

臨床評価段階にある治療法の選択肢:


  • Nd:選択された患者で病変が小さい場合には、YAGレーザー療法が陰茎温存のために用いられている。 [7]

顕微鏡的リンパ節転移の発生率が高いため、低分化腫瘍例には陰茎切断術に加え、臨床的に明らかな転移のない(陰性)付属鼠径リンパ節の郭清がしばしば実施される。リンパ節郭清には感染症、皮膚の壊死、創離開、慢性浮腫のような実質的な合併症を伴い、低いとはいえ死亡率もゼロではない。予防的リンパ節郭清が生存率に及ぼす影響については明らかにされていない。 [8] [9] [10] [11]

予防的リンパ節郭清に関連する罹病率を低減させるため、ダイナミック撮影によるセンチネルリンパ節生検が臨床的リンパ節陰性のT2期陰茎がん患者に用いられている。22人の患者を対象としたレトロスペクティブな単施設研究では、11%の偽陰性率が報告された。 [12]

最新の臨床試験

NCIが支援しているがん臨床試験で現在患者登録中の試験を検索するには、臨床試験アドバンスト・サーチを使用のこと(なお、このサイトは日本語検索に対応していない。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。このサーチでは、試験の場所、治療の種類、薬物名やその他の基準による絞り込みが可能である。臨床試験に関する一般情報も入手することができる。


参考文献
  1. Penis. In: Amin MB, Edge SB, Greene FL, et al., eds.: AJCC Cancer Staging Manual. 8th ed. New York, NY: Springer, 2017, pp 701–14.[PUBMED Abstract]

  2. Harty JI, Catalona WJ: Carcinoma of the penis. In: Javadpour N, ed.: Principles and Management of Urologic Cancer. 2nd ed. Baltimore, Md: Williams and Wilkins, 1983, pp 581-597.[PUBMED Abstract]

  3. Schellhammer PF, Spaulding JT: Carcinoma of the penis. In: Paulson DF, ed.: Genitourinary Surgery. Vol. 2. New York: Churchill Livingston, 1984, pp 629-654.[PUBMED Abstract]

  4. Johnson DE, Lo RK: Tumors of the penis, urethra, and scrotum. In: deKernion JB, Paulson DF, eds.: Genitourinary Cancer Management. Philadelphia, Pa: Lea and Febiger, 1987, pp 219-258.[PUBMED Abstract]

  5. McLean M, Akl AM, Warde P, et al.: The results of primary radiation therapy in the management of squamous cell carcinoma of the penis. Int J Radiat Oncol Biol Phys 25 (4): 623-8, 1993.[PUBMED Abstract]

  6. Crook JM, Jezioranski J, Grimard L, et al.: Penile brachytherapy: results for 49 patients. Int J Radiat Oncol Biol Phys 62 (2): 460-7, 2005.[PUBMED Abstract]

  7. Horenblas S, van Tinteren H, Delemarre JF, et al.: Squamous cell carcinoma of the penis. II. Treatment of the primary tumor. J Urol 147 (6): 1533-8, 1992.[PUBMED Abstract]

  8. Theodorescu D, Russo P, Zhang ZF, et al.: Outcomes of initial surveillance of invasive squamous cell carcinoma of the penis and negative nodes. J Urol 155 (5): 1626-31, 1996.[PUBMED Abstract]

  9. Lindegaard JC, Nielsen OS, Lundbeck FA, et al.: A retrospective analysis of 82 cases of cancer of the penis. Br J Urol 77 (6): 883-90, 1996.[PUBMED Abstract]

  10. Ornellas AA, Seixas AL, Marota A, et al.: Surgical treatment of invasive squamous cell carcinoma of the penis: retrospective analysis of 350 cases. J Urol 151 (5): 1244-9, 1994.[PUBMED Abstract]

  11. Young MJ, Reda DJ, Waters WB: Penile carcinoma: a twenty-five-year experience. Urology 38 (6): 529-32, 1991.[PUBMED Abstract]

  12. Perdonà S, Autorino R, De Sio M, et al.: Dynamic sentinel node biopsy in clinically node-negative penile cancer versus radical inguinal lymphadenectomy: a comparative study. Urology 66 (6): 1282-6, 2005.[PUBMED Abstract]

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III期の陰茎がん

III期の陰茎がんは次のTNM分類によって定義される。


  • T1-3、N1、M0

  • T1-3、N2、M0

陰茎がん患者には鼠径リンパ節腫脹がよくみられるが、腫瘍によるものというよりはむしろ感染によるものであろう。感染原発巣の除去および抗生物質による治療完了から3週間以上経過しても触知可能なリンパ節があれば、両側鼠径リンパ節郭清を行うべきである。

所属鼠径リンパ節への転移が明らかで、遠隔転移の証拠がない場合には、両側腸骨鼠径リンパ節郭清が治療の選択肢である。 [2] [3] [4] [5] リンパ節陽性患者の多くは治癒しないため、臨床試験が適している。

標準治療法の選択肢:

  1. 臨床的所属リンパ節への転移が明らかで、遠隔転移の証拠がない場合には、陰茎切断術後に両側腸骨鼠径リンパ節郭清が必要である。 [6]
  2. 手術が適応でない患者には、放射線療法がリンパ節郭清の代替法として検討される。
  3. 術後放射線療法により、鼠径部への再発率が低くなるであろう。

臨床評価段階にある治療法の選択肢:


顕微鏡的リンパ節転移の発生率が高いため、低分化腫瘍例には陰茎切断術に加え、臨床的転移のない(陰性)付属鼠径リンパ節の選択的郭清がしばしば実施される。しかしながら、リンパ節郭清には感染症、皮膚の壊死、創離開、慢性浮腫のような実質的な合併症を伴い、低いとはいえ死亡率もゼロではない。予防的リンパ節郭清が生存率に及ぼす影響については明らかにされていない。 [3] [4] [9] [10]

予防的リンパ節郭清に関連する罹病率を低減させるため、ダイナミック撮影によるセンチネルリンパ節生検が臨床的リンパ節陰性のT2期およびT3期陰茎がん患者に用いられている。22人の患者を対象としたレトロスペクティブな単施設研究では、11%の偽陰性率が報告された。 [11]

最新の臨床試験

NCIが支援しているがん臨床試験で現在患者登録中の試験を検索するには、臨床試験アドバンスト・サーチを使用のこと(なお、このサイトは日本語検索に対応していない。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。このサーチでは、試験の場所、治療の種類、薬物名やその他の基準による絞り込みが可能である。臨床試験に関する一般情報も入手することができる。


参考文献
  1. Penis. In: Amin MB, Edge SB, Greene FL, et al., eds.: AJCC Cancer Staging Manual. 8th ed. New York, NY: Springer, 2017, pp 701–14.[PUBMED Abstract]

  2. Harty JI, Catalona WJ: Carcinoma of the penis. In: Javadpour N, ed.: Principles and Management of Urologic Cancer. 2nd ed. Baltimore, Md: Williams and Wilkins, 1983, pp 581-597.[PUBMED Abstract]

  3. Theodorescu D, Russo P, Zhang ZF, et al.: Outcomes of initial surveillance of invasive squamous cell carcinoma of the penis and negative nodes. J Urol 155 (5): 1626-31, 1996.[PUBMED Abstract]

  4. Lindegaard JC, Nielsen OS, Lundbeck FA, et al.: A retrospective analysis of 82 cases of cancer of the penis. Br J Urol 77 (6): 883-90, 1996.[PUBMED Abstract]

  5. Lynch DF, Pettaway CA: Tumors of the penis. In: Walsh PC, Retik AB, Vaughan ED, et al., eds.: Campbell's Urology. 8th ed. Philadelphia: Saunders, 2002, pp 2945-2947.[PUBMED Abstract]

  6. Fisher HA, Barada JH, Horton J, et al.: Neoadjuvant therapy with cisplatin and 5-fluorouracil for stage III squamous cell carcinoma of the penis. [Abstract] J Urol 143(4 Suppl): A-653, 352A, 1990.[PUBMED Abstract]

  7. Pizzocaro G, Piva L: Adjuvant and neoadjuvant vincristine, bleomycin, and methotrexate for inguinal metastases from squamous cell carcinoma of the penis. Acta Oncol 27 (6b): 823-4, 1988.[PUBMED Abstract]

  8. Gagliano RG, Blumenstein BA, Crawford ED, et al.: cis-Diamminedichloroplatinum in the treatment of advanced epidermoid carcinoma of the penis: a Southwest Oncology Group Study. J Urol 141 (1): 66-7, 1989.[PUBMED Abstract]

  9. Ornellas AA, Seixas AL, Marota A, et al.: Surgical treatment of invasive squamous cell carcinoma of the penis: retrospective analysis of 350 cases. J Urol 151 (5): 1244-9, 1994.[PUBMED Abstract]

  10. Young MJ, Reda DJ, Waters WB: Penile carcinoma: a twenty-five-year experience. Urology 38 (6): 529-32, 1991.[PUBMED Abstract]

  11. Perdonà S, Autorino R, De Sio M, et al.: Dynamic sentinel node biopsy in clinically node-negative penile cancer versus radical inguinal lymphadenectomy: a comparative study. Urology 66 (6): 1282-6, 2005.[PUBMED Abstract]

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IV期の陰茎がん

IV期の陰茎がんは次のTNM分類によって定義される。


  • T4、すべてのN、M0

  • すべてのT、N3、M0

  • すべてのT、すべてのN、M1

IV期の陰茎がんの患者には、標準的な根治治療はない。治療方針は症状の緩和に向けられ、これは手術または放射線療法のいずれかによりもたらされる。

標準治療法の選択肢:

  1. 陰茎局所病変の制御目的のため、および所属リンパ節腫脹の放置による壊死、感染および出血の予防にも症状緩和のための手術を考える。
  2. 放射線療法により、原発巣、所属リンパ節腫脹および骨転移は軽減するであろう。

臨床評価段階にある治療法の選択肢:


最新の臨床試験

NCIが支援しているがん臨床試験で現在患者登録中の試験を検索するには、臨床試験アドバンスト・サーチを使用のこと(なお、このサイトは日本語検索に対応していない。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。このサーチでは、試験の場所、治療の種類、薬物名やその他の基準による絞り込みが可能である。臨床試験に関する一般情報も入手することができる。


参考文献
  1. Penis. In: Amin MB, Edge SB, Greene FL, et al., eds.: AJCC Cancer Staging Manual. 8th ed. New York, NY: Springer, 2017, pp 701–14.[PUBMED Abstract]

  2. Pizzocaro G, Piva L: Adjuvant and neoadjuvant vincristine, bleomycin, and methotrexate for inguinal metastases from squamous cell carcinoma of the penis. Acta Oncol 27 (6b): 823-4, 1988.[PUBMED Abstract]

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再発陰茎がん

局所再発疾患は、手術または放射線療法により治療できる。初回治療の放射線照射無効例は、陰茎切断術によりしばしば救助される。局所療法では制御不能なリンパ節の再発がある患者は、新しい生物学的作用薬および化学療法薬を検証する第I相臨床試験および第II相臨床試験の対象となる。 [1] [2] [3] [4] [5]

最新の臨床試験

NCIが支援しているがん臨床試験で現在患者登録中の試験を検索するには、臨床試験アドバンスト・サーチを使用のこと(なお、このサイトは日本語検索に対応していない。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。このサーチでは、試験の場所、治療の種類、薬物名やその他の基準による絞り込みが可能である。臨床試験に関する一般情報も入手することができる。


参考文献
  1. Pizzocaro G, Piva L: Adjuvant and neoadjuvant vincristine, bleomycin, and methotrexate for inguinal metastases from squamous cell carcinoma of the penis. Acta Oncol 27 (6b): 823-4, 1988.[PUBMED Abstract]

  2. Ahmed T, Sklaroff R, Yagoda A: Sequential trials of methotrexate, cisplatin and bleomycin for penile cancer. J Urol 132 (3): 465-8, 1984.[PUBMED Abstract]

  3. Dexeus FH, Logothetis CJ, Sella A, et al.: Combination chemotherapy with methotrexate, bleomycin and cisplatin for advanced squamous cell carcinoma of the male genital tract. J Urol 146 (5): 1284-7, 1991.[PUBMED Abstract]

  4. Fisher HA, Barada JH, Horton J, et al.: Neoadjuvant therapy with cisplatin and 5-fluorouracil for stage III squamous cell carcinoma of the penis. [Abstract] J Urol 143(4 Suppl): A-653, 352A, 1990.[PUBMED Abstract]

  5. Hussein AM, Benedetto P, Sridhar KS: Chemotherapy with cisplatin and 5-fluorouracil for penile and urethral squamous cell carcinomas. Cancer 65 (3): 433-8, 1990.[PUBMED Abstract]

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本要約の変更点(08/09/2018)

PDQがん情報要約は定期的に見直され、新情報が利用可能になり次第更新される。本セクションでは、上記の日付における本要約最新変更点を記述する。

陰茎がんの病期情報

病期情報が2017年度用に更新された(引用;参考文献1としてAmerican Joint Committee on Cancer)。

0期の陰茎がん

参考文献1としてAJCCが更新された。

I期の陰茎がん

参考文献1としてAJCCが更新された。

II期の陰茎がん

参考文献1としてAJCCが更新された。

III期の陰茎がん

参考文献1としてAJCCが更新された。

IV期の陰茎がん

参考文献1としてAJCCが更新された。

本要約はPDQ Adult Treatment Editorial Boardが作成と内容の更新を行っており、編集に関してはNCIから独立している。本要約は独自の文献レビューを反映しており、NCIまたはNIHの方針声明を示すものではない。PDQ要約の更新におけるPDQ編集委員会の役割および要約の方針に関する詳しい情報については、本PDQ要約についておよびPDQ® - NCI's Comprehensive Cancer Databaseを参照のこと。

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本PDQ要約について

本要約の目的

医療専門家向けの本PDQがん情報要約では、陰茎がんの治療について、包括的な、専門家の査読を経た、そして証拠に基づいた情報を提供する。本要約は、がん患者を治療する臨床家に情報を与え支援するための情報資源として作成されている。これは医療における意思決定のための公式なガイドラインまたは推奨事項を提供しているわけではない。

査読者および更新情報

本要約は編集作業において米国国立がん研究所(NCI)とは独立したPDQ Adult Treatment Editorial Boardにより定期的に見直され、随時更新される。本要約は独自の文献レビューを反映しており、NCIまたは米国国立衛生研究所(NIH)の方針声明を示すものではない。

委員会のメンバーは毎月、最近発表された記事を見直し、記事に対して以下を行うべきか決定する:


  • 会議での議論、

  • 本文の引用、または

  • 既に引用されている既存の記事との入れ替え、または既存の記事の更新。

要約の変更は、発表された記事の証拠の強さを委員会のメンバーが評価し、記事を本要約にどのように組み入れるべきかを決定するコンセンサス過程を経て行われる。

陰茎がんの治療に対する主要な査読者は以下の通りである:


    本要約の内容に関するコメントまたは質問は、NCIウェブサイトのEmail UsからCancer.govまで送信のこと。要約に関する質問またはコメントについて委員会のメンバー個人に連絡することを禁じる。委員会のメンバーは個別の問い合わせには対応しない。

    証拠レベル

    本要約で引用される文献の中には証拠レベルの指定が記載されているものがある。これらの指定は、特定の介入やアプローチの使用を支持する証拠の強さを読者が査定する際、助けとなるよう意図されている。PDQ Adult Treatment Editorial Boardは、証拠レベルの指定を展開する際に公式順位分類を使用している。

    本要約の使用許可

    PDQは登録商標である。PDQ文書の内容は本文として自由に使用できるが、完全な形で記し定期的に更新しなければ、NCI PDQがん情報要約とすることはできない。しかし、著者は“NCI's PDQ cancer information summary about breast cancer prevention states the risks succinctly: 【本要約からの抜粋を含める】.”のような一文を記述してもよい。

    本PDQ要約の好ましい引用は以下の通りである:

    PDQ® Adult Treatment Editorial Board.PDQ Penile Cancer Treatment.Bethesda, MD: National Cancer Institute.Updated <MM/DD/YYYY>.Available at: https://www.cancer.gov/types/penile/hp/penile-treatment-pdq.Accessed <MM/DD/YYYY>.[PMID: 26389381]

    本要約内の画像は、PDQ要約内での使用に限って著者、イラストレーター、および/または出版社の許可を得て使用されている。PDQ情報以外での画像の使用許可は、所有者から得る必要があり、米国国立がん研究所(National Cancer Institute)が付与できるものではない。本要約内のイラストの使用に関する情報は、多くの他のがん関連画像とともにVisuals Online(2,000以上の科学画像を収蔵)で入手できる。

    免責条項

    入手可能な証拠の強さに基づき、治療選択肢は「標準」または「臨床評価段階にある」のいずれかで記載される場合がある。これらの分類は、保険払い戻しの決定基準として使用されるべきものではない。保険の適用範囲に関する詳しい情報については、Cancer.govのManaging Cancer Careページで入手できる。

    お問い合わせ

    Cancer.govウェブサイトについての問い合わせまたはヘルプの利用に関する詳しい情報は、Contact Us for Helpページに掲載されている。質問はウェブサイトのEmail UsからもCancer.govに送信可能である。

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