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科学的根拠に基づくがん情報の要約です。

胸腺腫および胸腺がんの治療(PDQ®)

  • 原文更新日 : 2018-02-09
    翻訳更新日 : 2018-04-20


医療専門家向けの本PDQがん情報要約では、胸腺腫および胸腺がんの治療について包括的な、専門家の査読を経た、そして証拠に基づいた情報を提供する。本要約は、がん患者を治療する臨床家に情報を与え支援するための情報資源として作成されている。これは医療における意思決定のための公式なガイドラインまたは推奨事項を提供しているわけではない。


本要約は編集作業において米国国立がん研究所(NCI)とは独立したPDQ Adult Treatment Editorial Boardにより定期的に見直され、随時更新される。本要約は独自の文献レビューを反映しており、NCIまたは米国国立衛生研究所(NIH)の方針声明を示すものではない。

胸腺腫および胸腺がんの治療に関する一般情報

疾患の概要

胸腺腫および胸腺がんは胸腺の上皮性腫瘍である。胸腺腫という用語は、上皮構成部分に明らかな異型を示さない新生物を記述するために慣習的に使用されている。明確な細胞学的異型性の特徴および、もはや胸腺腫に特異的ではない組織学的特徴を呈する胸腺の上皮性腫瘍は、胸腺がんとして知られる(C型胸腺腫としても知られる)。 [1]

発生率および死亡率

浸潤性胸腺腫および胸腺がんは比較的まれな腫瘍であり、合わせてすべての悪性腫瘍の約0.2%~1.5%を占める。 [2] 胸腺腫の全発生率は、米国国立がん研究所(National Cancer Institute)のSEER(Surveillance, Epidemiology and End Results)プログラムのデータによると100,000人当たり0.15例である。 [3] 胸腺がんはまれであり、すべての胸腺新生物の0.06%しか占めないことが報告されている。 [4] 一般に胸腺腫は、転移よりもむしろ局所再発の傾向をもつ不活性腫瘍である。しかしながら、胸腺がんは一般的に浸潤性であり、再燃および死亡のリスクが高い。 [5] [6]

発症時年齢

胸腺腫または胸腺がん患者の大部分は年齢が40~60歳である。 [7]

独特な疾患の特徴

これらの型の腫瘍の病因は明らかになっていない。症例の約50%において、胸腺腫/胸腺がんは胸部X線単純撮影で偶然に発見される。 [7]

解剖学

胸腺腫および胸腺がんの90%が前縦隔に発生する。 [8] それらは前縦隔の最も一般的な悪性腫瘍である。 [9]

組織型

胸腺の腫瘍についての世界保健機関(World Health Organization:WHO)の病理学的分類と病期は予後と相関する。 [1] 一部の胸腺腫の組織型は浸潤性で臨床的に侵攻性の傾向がより強いが、治療成績および再発の可能性は、腫瘍細胞の浸潤性/転移性の特性とより密接に相関しているようである。 [1] [10] そのため、組織学的基準では比較的良性に思われる一部の胸腺腫が非常に侵攻性のふるまいを見せることがある。胸腺腫の臨床的行動を予測するには、腫瘍浸潤性(病期分類基準を使用)と腫瘍の組織所見の両方の独立した評価を組み合わせるべきである。

胸腺腫および胸腺がんは、以下の多くの非上皮性胸腺新生物とは鑑別すべきである: [1] [11]


  • 神経内分泌腫瘍。

  • 胚細胞腫瘍。

  • リンパ腫。

  • 間質性腫瘍。

  • 腫瘍様病変(真性胸腺過形成など)。

  • 胸腺嚢胞。

  • 転移性腫瘍。

  • 肺がんなど。

病理学

胸腺腫関連自己免疫疾患は、循環T細胞サブセットにおける変化と関係している。 [12] [13] 主なT細胞の異常は、腫瘍内胸腺形成末期のナイーブCD4+T細胞におけるCD45RA+表現型の獲得と、それに続くこれらの活性化CD4+T細胞の循環内への搬出と関連しているようである。 [14] T細胞の欠陥に加えて、B細胞リンパ球減少が胸腺腫関連免疫不全において観察されており、低ガンマグロブリン血症(Good症候群)および日和見感染を伴う。 [15] [16] 胸腺腫関連重症筋無力症の患者は、さまざまな神経筋抗原、特にアセチルコリン受容体および横紋筋抗原であるタイチンに対する自己抗体を産生しうる。 [17] [18]

診断法

胸腺腫の約50%は、胸腺腫が被膜内に限局し、浸潤していないときに診断される。

診断時に、胸腺腫または胸腺がんの患者の大多数は無症候性である。 [7] 前縦隔腫瘤の影響を示す一般的な臨床症状および徴候として以下が挙げられる:


  • 咳嗽。

  • 胸痛。

  • 上気道うっ血の諸徴候。

腫瘍随伴性自己免疫症候群は胸腺腫と関連し、胸腺がんと関連することはまれである。 [19] [20] [21]


  • 重症筋無力症は胸腺腫と関連する最も一般的な自己免疫疾患である。報告によると、胸腺腫の患者の約30%~65%は、重症筋無力症と診断されている。 [22] [23]

  • 自己免疫性赤芽球癆および低ガンマグロブリン血症は、重症筋無力症の次に一般的な腫瘍随伴性症候群であり、それぞれ胸腺腫患者の約5%および5%~10%に影響する。 [8]

胸腺腫に関連するその他の自己免疫疾患として以下が挙げられる: [7] [15] [24]


    急性心膜炎。
    アジソン病。
    顆粒球減少症。
    円形脱毛症。
    クッシング症候群。
    溶血性貧血。
    辺縁系脳障害。
    心筋炎。
    ネフローゼ症候群。
    副下垂体機能低下症。
    悪性貧血。
    再生不良性貧血。
    多発性筋炎。
    関節リウマチ。
    サルコイドーシス。
    強皮症。
    知覚運動性神経根障害。
    シェーグレン症候群。
    全身硬直症候群。
    全身性エリテマトーデス。
    甲状腺炎。
    潰瘍性大腸炎。

予後および生存率

胸腺腫の腫瘍学的予後は、重症筋無力症を認める患者の方が、重症筋無力症を認めない患者よりも良好であることが報告されているが、 [8] [25] 重症筋無力症の存在が良好な転帰の独立した予測因子であるかどうかに関するデータは一致していない。重症筋無力症の患者は早期の疾患を診断され、外科的完全切除をされることが多い。 [25] 胸腺摘出による治療は、胸腺腫関連重症筋無力症の経過を有意に改善しないことがある。 [26] [27]

胸腺腫は二次悪性腫瘍のリスクの増大と関連している。1973年から1998年の米国における胸腺腫の症例のSEERデータベースのレビューでは、849例が確認された(全発生率は100,000人年当たり0.15人)。 [3] この研究では、非ホジキンリンパ腫および軟部肉腫の過剰リスクが存在した。

二次悪性腫瘍のリスクは以下のいずれとも関係がないようである: [3] [27] [28]


  • 胸腺摘出。

  • 放射線療法。

  • 重症筋無力症の臨床歴。

これらの型の腫瘍に対する標準的な第一の治療法は、可能であれば浸潤性腫瘍の一括切除を伴う外科手術である。 [5] [7] [8] [29] 腫瘍の病期によって集学的治療には選択肢があり、それらには手術を伴うまたは伴わない放射線療法および化学療法などがある。 [7] [30]

胸腺がんは胸腺腫よりも被膜浸潤や転移を起こしやすい。患者は5年生存率が30%~50%の進行性疾患を呈することが多い。 [31] 症例が少ないために、胸腺がんの適切な管理方法はまだ確定されていない。胸腺腫については、一次治療は外科的切除であるが、進行期や再燃のリスクが高い場合には手術、放射線療法、化学療法による集学的治療を行うことが多い。

経過観察

二次性悪性腫瘍のリスクの増大および胸腺腫が長期の間隔を置いて再発しうるという事実のため、監視は終生行うべきであると推奨されている。 [27] インターフェロンアルファおよびインターロイキン-2抗体の測定は、胸腺腫再発患者の同定に役立つ。 [32]

関連する要約

胸腺腫に関する情報を含む他のPDQ要約には以下のものがある:



参考文献
  1. Rosai J: Histological Typing of Tumours of the Thymus. New York, NY: Springer-Verlag, 2nd ed., 1999.[PUBMED Abstract]

  2. Fornasiero A, Daniele O, Ghiotto C, et al.: Chemotherapy of invasive thymoma. J Clin Oncol 8 (8): 1419-23, 1990.[PUBMED Abstract]

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  22. Morgenthaler TI, Brown LR, Colby TV, et al.: Thymoma. Mayo Clin Proc 68 (11): 1110-23, 1993.[PUBMED Abstract]

  23. Souadjian JV, Enriquez P, Silverstein MN, et al.: The spectrum of diseases associated with thymoma. Coincidence or syndrome? Arch Intern Med 134 (2): 374-9, 1974.[PUBMED Abstract]

  24. Thomas CR, Wright CD, Loehrer PJ: Thymoma: state of the art. J Clin Oncol 17 (7): 2280-9, 1999.[PUBMED Abstract]

  25. Kondo K, Monden Y: Thymoma and myasthenia gravis: a clinical study of 1,089 patients from Japan. Ann Thorac Surg 79 (1): 219-24, 2005.[PUBMED Abstract]

  26. Budde JM, Morris CD, Gal AA, et al.: Predictors of outcome in thymectomy for myasthenia gravis. Ann Thorac Surg 72 (1): 197-202, 2001.[PUBMED Abstract]

  27. Evoli A, Minisci C, Di Schino C, et al.: Thymoma in patients with MG: characteristics and long-term outcome. Neurology 59 (12): 1844-50, 2002.[PUBMED Abstract]

  28. Pan CC, Chen PC, Wang LS, et al.: Thymoma is associated with an increased risk of second malignancy. Cancer 92 (9): 2406-11, 2001.[PUBMED Abstract]

  29. Moore KH, McKenzie PR, Kennedy CW, et al.: Thymoma: trends over time. Ann Thorac Surg 72 (1): 203-7, 2001.[PUBMED Abstract]

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  31. Eng TY, Fuller CD, Jagirdar J, et al.: Thymic carcinoma: state of the art review. Int J Radiat Oncol Biol Phys 59 (3): 654-64, 2004.[PUBMED Abstract]

  32. Buckley C, Newsom-Davis J, Willcox N, et al.: Do titin and cytokine antibodies in MG patients predict thymoma or thymoma recurrence? Neurology 57 (9): 1579-82, 2001.[PUBMED Abstract]

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胸腺腫および胸腺がんの細胞分類

以下の胸腺腫および胸腺がんの細胞分類は、主として1999年に出版された世界保健機関(WHO)の単行本で提示された分類スキームに基づく。 [1] 悪性胸腺腫は(肉眼的または顕微鏡的に確認されるように)一般的には穏やかな細胞学的特性を保持し続ける浸潤性疾患である。胸腺腫は上皮細胞およびリンパ球、しばしばT細胞が混合しており、悪性成分は上皮細胞によって代表される。悪性の細胞学的特性があれば胸腺がんと考えられる。

胸腺腫の組織学的分類および病期のいずれも、独立した予後的意義を有する。 [2] [3] 2、3のシリーズがWHO分類の予後的意味を報告している。1件の研究で100例、および別の研究で178例の胸腺腫症例を対象にした大規模なレトロスペクティブ分析研究では、10年無病生存率がA型は95%~100%、AB型は90%~100%、B1型は83%~85%、B2型は71%~83%、B3型は36%~40%、C型は28%であった。 [4] [5] 両シリーズとも、病期および完全切除は有意に独立した予後因子であった。44年間にわたり治療した患者273人を分析すると、腫瘍を有する患者の20年生存率は、A型(100%)、AB型(87%)、B1型(91%)、B2型(59%)、B3型(36%)であった。 [2]

再発性核型異常は胸腺腫で報告されている。 [6] A型胸腺腫はHLA遺伝子座およびp21を含め、染色体6qの欠失がある。B2型およびB3型の胸腺腫は、さらに染色体5q(大腸腺腫性ポリポーシス遺伝子座)、13q(網膜芽細胞腫遺伝子座)、および17p(p53)の欠失がある。 [7] 染色体16(カドヘリンコード化遺伝子)および染色体18(bcl-2)の領域の増幅もみられている。 [8] 遺伝子発現プロファイリングの研究は、接着分子cten、ets-1がん遺伝子およびグリコシルホスファチジルイノシトールアンカー蛋白を含む多数の遺伝子の発現と胸腺腫の病期との相関を示している。 [9] [10] [11]

胸腺腫

胸腺腫は、上皮構成部分が顕性の異型を示さない胸腺の上皮性腫瘍であり、正常胸腺に特異的な組織学的特徴を保持している。 [1] 未熟な非腫瘍性のリンパ球が、胸腺腫の組織型に応じてさまざまな数で存在する。胸腺腫の組織型は以下の通りである:


  • A型胸腺腫。

    A型胸腺腫(紡錘細胞胸腺腫および髄質胸腺腫としても知られる)は、すべての胸腺腫の約4%~7%を占める。 [2] [3] この型の約17%は、重症筋無力症と関連している。 [2] 形態学的には、腫瘍は、紡錘/楕円形で、核異型を認めず、存在するとしてもごくわずかな非腫瘍性のリンパ球を伴う胸腺の腫瘍性上皮性細胞で構成されている。 [1] この腫瘍の外観は、間葉新生物の外観と混同されることがあるが、免疫組織化学的および超微細構造上の特徴は明らかに上皮性新生物の特徴である。ほとんどのA型胸腺腫は被包性である。(詳しい情報については、本要約の胸腺腫および胸腺がんの病期情報を参照のこと。)しかしながら、被膜に浸潤するものもあり、まれに肺にまで拡がることもある。染色体異常が存在する場合は、侵攻性の臨床経過と相関しうる。 [12] この腫瘍型の予後はきわめて良好であり、レトロスペクティブ研究における長期生存率(15年以上)は100%近いことが報告されている。 [2] [3]


  • AB型胸腺腫。

    AB型胸腺腫(混合型胸腺腫としても知られる)は、すべての胸腺腫の約28%~34%を占める。 [2] [3] AB型の約16%は、重症筋無力症と関連している。 [2] 形態学的には、AB型胸腺腫は、A型胸腺腫の特徴を有する病巣が非腫瘍性のリンパ球を多く含む病巣と混ざっている胸腺の腫瘍である。 [1] 異なる病巣の分離部分は、鮮明であることもあれば不明瞭なこともあり、2つの構成要素の相対的な量には幅広い範囲がある。この腫瘍型の予後は良好であり、長期生存率(15年以上)は約90%であることが最近報告されている。 [2] [3]


  • B1型胸腺腫。

    B1型胸腺腫(リンパ球豊富型胸腺腫およびリンパ球性胸腺腫、皮質優位性胸腺腫、および類臓器性胸腺腫としても知られる)はすべての胸腺腫の約9%~20%を占め、引用された研究により異なる。 [2] [3] 症例の約57%は、重症筋無力症と関連している。 [2] 形態学的には、この腫瘍は正常に機能する胸腺に類似するが、これはこの腫瘍が、胸腺の髄質に類似する領域と正常な胸腺の皮質の区別がほとんど不可能な外観を有する細胞を非常に多く含むためである。 [1] この腫瘍型と正常に活動する胸腺はきわめて類似しているため、この2つの区別が顕微鏡検査で不可能なことがある。この腫瘍型の予後は良好であり、約90%の長期生存率(20年以上)を伴う。 [2] [3]


  • B2型胸腺腫。

    B2型胸腺腫(皮質性胸腺腫および多角細胞胸腺腫としても知られる)は、引用された研究から、すべての胸腺腫の約20~36%を占める。 [2] [3] 症例の約71%は、重症筋無力症と関連している。 [2] 形態学的には、この腫瘍タイプの腫瘍性上皮成分は、非腫瘍性のリンパ球の大きな集団中に小胞性細胞核で明瞭な核小体をもつ散在性の丸々とした細胞として出現する [1] 血管周囲腔は一般的であり、時に非常に顕著である。柵状化が生じる腫瘍細胞の血管周囲配列がみられることがある。この型の胸腺腫は、そのリンパ球の優勢においてB1型胸腺腫と類似しているが、髄質分化の病巣はより目立たないか、みられない。長期生存は、A型、AB型、およびB1型胸腺腫よりも明らかに不良である。この胸腺腫型に対する20年生存率(腫瘍死が認められないことと定義される)は、約60%である。 [2]


  • B3型胸腺腫。

    B3型胸腺腫(上皮性胸腺腫、異型胸腺腫、扁平上皮胸腺腫、および高分化胸腺がんとしても知られる)は、すべての胸腺腫の約10%~14%を占める。この型の約46%は、重症筋無力症と関連している。 [2] 形態学的には、この腫瘍型は大部分が、丸いかまたは多角形であり、異型性を全く示さないかわずかに示す上皮細胞で構成されている。 [1] 上皮細胞は、非腫瘍性のリンパ球のより少ない構成要素と混ざっており、腫瘍性上皮細胞のシート状の成長を来している。この胸腺腫型に対する20年生存率(腫瘍死が認められないことと定義される)は、約40%である。 [2]


胸腺がん

胸腺がん(C型胸腺腫としても知られる)は、明確な細胞学的異型性および、もはや胸腺に特異的ではなく、むしろ他の器官のがんにおいて観察される組織学的特徴に類似した一連の組織学的特徴を呈する胸腺の上皮性腫瘍である。 [1] AおよびB型胸腺腫とは対照的に、胸腺がんには未熟リンパ球が欠如している。存在するリンパ球はすべて成熟しており、通常は形質細胞と混ざっている。仮説上、胸腺がんは、既存の胸腺腫の悪性化から生じうる。 [13] この仮説を発展させると、同一腫瘍内における胸腺腫と胸腺がんの組み合わされた特徴を示す胸腺の上皮性病変の存在を説明できる可能性がある。 [14]

胸腺がん患者は通常、診断時に進行性であり、胸腺腫患者より高い再発率と不良な生存を有する。 [15] [16] 胸腺がん患者40人のあるレトロスペクティブ研究では、5年生命表法全生存率は38%で、10年では28%であった。 [15] 胸腺腫とは対照的に、胸腺がんと自己免疫疾患との関連はまれである。 [17]

胸腺がんの組織亜型には以下のものがある:


  • 扁平上皮(類表皮)胸腺がん。

    この型の胸腺がんは明確な細胞学的異型性を示す。ルーチンに染色した切片において、角化形態は細胞間橋および/または扁平真珠の形状で扁平上皮への分化の明確な証拠を同様に示すのに対して、非角質化形態は角質化の明確な徴候を欠く。別の亜型である類基底細胞がんは、高い核-細胞質比および角質化の欠如のために、周辺柵状化および全体的に好塩基性染色パターンを呈する腫瘍細胞の密集した小葉で構成されている。


  • リンパ上皮腫様胸腺がん。

    この型の胸腺がんは、気道のリンパ上皮性がんのものとの区別不可能な形態学的特徴を有する。胚細胞腫瘍、特にセミノーマとの鑑別診断が困難なことがあるが、治療には重要である。


  • 肉腫様胸腺がん(がん肉腫)。

    これは、腫瘍の一部または全部が軟部組織肉腫の一種に類似する胸腺がんの1つの型である。


  • 淡明細胞胸腺がん。

    これは、光学的に明るい細胞質を有する細胞で優勢にまたは排他的に構成される胸腺がんの1つの型である。


  • 粘液性類表皮胸腺がん。

    この型の胸腺がんは、大または小唾液腺の粘液性類表皮がんの外観と類似した外観を有する。


  • 胸腺乳頭状腺がん。

    この型の胸腺がんは、乳頭状に増殖する。この組織学は粒小体形成を伴うことがあり、甲状腺乳頭状がんと酷似する。


  • 未分化胸腺がん。

    これは、充実性で未分化に増殖するが、肉腫様(紡錘細胞または多形細胞性)の特徴を示さないまれな型の胸腺がんである。


複合型胸腺腫

上記の組織型の組合されたものが、同一の腫瘍内で発生しうる。これらのケースでは、複合型胸腺腫という用語が使われ、続いて構成要素およびその要素の相対的割合が列挙される。 [1]


参考文献
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  14. Suster S, Moran CA: Primary thymic epithelial neoplasms showing combined features of thymoma and thymic carcinoma. A clinicopathologic study of 22 cases. Am J Surg Pathol 20 (12): 1469-80, 1996.[PUBMED Abstract]

  15. Ogawa K, Toita T, Uno T, et al.: Treatment and prognosis of thymic carcinoma: a retrospective analysis of 40 cases. Cancer 94 (12): 3115-9, 2002.[PUBMED Abstract]

  16. Blumberg D, Burt ME, Bains MS, et al.: Thymic carcinoma: current staging does not predict prognosis. J Thorac Cardiovasc Surg 115 (2): 303-8; discussion 308-9, 1998.[PUBMED Abstract]

  17. Levy Y, Afek A, Sherer Y, et al.: Malignant thymoma associated with autoimmune diseases: a retrospective study and review of the literature. Semin Arthritis Rheum 28 (2): 73-9, 1998.[PUBMED Abstract]

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胸腺腫および胸腺がんの病期情報

胸腺腫の診断と臨床病期分類を行う上で、特に非浸潤性腫瘍に対しては、経静脈的造影によるコンピュータ断層撮影(CT)が有用なことがある。CTは通常、以下のものを正確に予測できる:


  • 腫瘍の大きさ。

  • 位置。

  • 血管、心膜、および肺への浸潤。

しかしながら、CTは浸潤または切除可能性を正確に予測することはできない。 [1] [2] CT上の腫瘍の外観は、世界保健機関(WHO)の組織型と関連していることがある。 [3] 胸腺の上皮性腫瘍に対する胸腺摘出を受けた患者53人を含むあるレトロスペクティブ研究は、平滑な輪郭および丸い形がA型胸腺腫を最もよく示唆し、不規則な輪郭は胸腺がんを最もよく示唆することを示している。石灰化は、B型胸腺腫を示唆した。しかしながら、この研究では、AB、B1、B2、およびB3型胸腺腫の鑑別にCTの価値が限られていることが明らかになった。 [4]

ほとんどの胸腺がん患者が最初は以下のいずれかを呈する:


  • 咳嗽。

  • 胸痛。

  • 横隔神経麻痺。

  • 上大静脈症候群。

患者は診察時に隣接の縦隔構造の浸潤を明らかに示すことがある。胸腺がんは以下のいずれにも転移しうる:


  • 領域のリンパ節。

  • 骨。

  • 肝。

  • 肺。

これらの患者について転移部位の評価が正当化されうる。

フッ素F 18 - フルデオキシグルコースポジトロン放射断層撮影- コンピュータ断層撮影(18F-FDG PET-CT)とともにタリウム単一光子放射型CTの結果が、小規模シリーズにおける胸腺がんの治療成績の診断と評価で報告されている。 [5] [6] [7] [8] 2件の小規模シリーズでは、FDGの取り込みは胸腺がんの浸潤性と関連していた。 [7] [8] このことは、18F-FDG PETを診断、治療計画、および再発の監視に使用しうることを示唆する。臨床的に治療を決定する際の陽性比率や陰性比率は未だ明らかにされていない。

胸腺腫の組織型分類は、生物学的に良性の胸腺腫と悪性胸腺腫を鑑別するには不十分である。浸潤の程度または腫瘍の病期が一般的に、全生存のより重要な指標と考えられる。 [1] [9] [10]

胸腺腫の浸潤性評価には、組織型とは別に隣接への浸潤の存在および程度、播種の存在、およびリンパ節または遠隔転移を示す病期分類基準の使用が含まれる。標準化された病期分類はないが、1981年に正岡が提唱した分類法が一般的に使われている。 [11] それは1994年に改訂され、下記に示す通りである。 [11]

正岡の胸腺腫の病期分類システム(1994年)a

病期 記述
a [12]
I 肉眼的には、完全に被包性;顕微鏡的には、被膜への浸潤を認めない。
II 周囲の脂肪組織または縦隔胸膜への肉眼的浸潤;被膜への顕微鏡的浸潤。
III 隣接臓器への肉眼的浸潤(心膜、肺、および大血管)。
IVa 胸膜播種または心膜播種。
IVb リンパ行性または血行性転移。


外科治療を受けた85人の患者のシリーズにこの病期分類を適用したところ、予後の決定に有用であることが確認され、I期の胸腺腫では96%の5年生存率、II期の胸腺腫では86%、III期の胸腺腫では69%、およびIV期の胸腺腫では50%であった。 [11] [13] 胸腺腫患者273人を含むある大規模レトロスペクティブ研究において、正岡の病期分類システムに従った20年生存率(腫瘍死が認められないことと定義される)は、I期の胸腺腫では89%、II期の胸腺腫では91%、III期の胸腺腫では49%、およびIV期の胸腺腫では0%と報告されている。 [9]

130人の胸腺腫を切除した患者のレトロスペクティブ分析では、WHOの病理学的分類は病期と密接に相関しており、多変量解析によると、腫瘍の大きさ、切除の完全性、組織学的サブタイプ、および病期は生存についての重要な予後因子であった。注目すべきは、シスプラチンを基本とする術前補助化学療法を受けたのは患者4人のみであり、症例の95%に完全切除が可能であったことである。IV期の患者11人の5年生存率は47%であった。 [12]

一部の研究者は、正岡の病期分類システムが胸腺がんに対する転帰を正確に予測しないことを主張している。 [14] [15] 胸腺がんの43例を評価する1件のレトロスペクティブ研究において、予後は腕頭動脈への腫瘍浸潤にのみ依存することが明らかにされた。 [15]


参考文献
  1. Sperling B, Marschall J, Kennedy R, et al.: Thymoma: a review of the clinical and pathological findings in 65 cases. Can J Surg 46 (1): 37-42, 2003.[PUBMED Abstract]

  2. Rendina EA, Venuta F, Ceroni L, et al.: Computed tomographic staging of anterior mediastinal neoplasms. Thorax 43 (6): 441-5, 1988.[PUBMED Abstract]

  3. Rosai J: Histological Typing of Tumours of the Thymus. New York, NY: Springer-Verlag, 2nd ed., 1999.[PUBMED Abstract]

  4. Tomiyama N, Johkoh T, Mihara N, et al.: Using the World Health Organization Classification of thymic epithelial neoplasms to describe CT findings. AJR Am J Roentgenol 179 (4): 881-6, 2002.[PUBMED Abstract]

  5. Sasaki M, Kuwabara Y, Ichiya Y, et al.: Differential diagnosis of thymic tumors using a combination of 11C-methionine PET and FDG PET. J Nucl Med 40 (10): 1595-601, 1999.[PUBMED Abstract]

  6. Kageyama M, Seto H, Shimizu M, et al.: Thallium-201 single photon emission computed tomography in the evaluation of thymic carcinoma. Radiat Med 12 (5): 237-9, 1994 Sep-Oct.[PUBMED Abstract]

  7. Adams S, Baum RP, Hertel A, et al.: Metabolic (PET) and receptor (SPET) imaging of well- and less well-differentiated tumours: comparison with the expression of the Ki-67 antigen. Nucl Med Commun 19 (7): 641-7, 1998.[PUBMED Abstract]

  8. Kubota K, Yamada S, Kondo T, et al.: PET imaging of primary mediastinal tumours. Br J Cancer 73 (7): 882-6, 1996.[PUBMED Abstract]

  9. Okumura M, Ohta M, Tateyama H, et al.: The World Health Organization histologic classification system reflects the oncologic behavior of thymoma: a clinical study of 273 patients. Cancer 94 (3): 624-32, 2002.[PUBMED Abstract]

  10. Chen G, Marx A, Wen-Hu C, et al.: New WHO histologic classification predicts prognosis of thymic epithelial tumors: a clinicopathologic study of 200 thymoma cases from China. Cancer 95 (2): 420-9, 2002.[PUBMED Abstract]

  11. Masaoka A, Monden Y, Nakahara K, et al.: Follow-up study of thymomas with special reference to their clinical stages. Cancer 48 (11): 2485-92, 1981.[PUBMED Abstract]

  12. Nakagawa K, Asamura H, Matsuno Y, et al.: Thymoma: a clinicopathologic study based on the new World Health Organization classification. J Thorac Cardiovasc Surg 126 (4): 1134-40, 2003.[PUBMED Abstract]

  13. Cameron RB, Loehrer PJ Sr, Thomas CR Jr: Neoplasms of the mediastinum. In: DeVita VT Jr, Hellman S, Rosenberg SA, eds.: Cancer: Principles and Practice of Oncology. 7th ed. Philadelphia, Pa: Lippincott Williams & Wilkins, 2005, pp 845-58.[PUBMED Abstract]

  14. Ritter JH, Wick MR: Primary carcinomas of the thymus gland. Semin Diagn Pathol 16 (1): 18-31, 1999.[PUBMED Abstract]

  15. Blumberg D, Burt ME, Bains MS, et al.: Thymic carcinoma: current staging does not predict prognosis. J Thorac Cardiovasc Surg 115 (2): 303-8; discussion 308-9, 1998.[PUBMED Abstract]

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胸腺腫および胸腺がんの治療における治療法選択肢の概要

胸腺腫

たいていの胸腺腫は、外科的介入時に診断され、病期分類がなされる。外科的切除は、手術に耐えることができ、胸腺腫が疑われる縦隔腫瘤のある患者に望ましい治療法である。I期またはII期の患者には外科的完全切除が推奨される。I期、II期のほとんどすべての患者およびIII期の27%~44%の患者には、全腫瘍の完全切除が可能である。術後放射線治療(PORT)は一般的に、II期およびIII期の患者に行われる。IVa期の患者の腫瘍を完全切除できることはまれであり、通常、化学療法を併用するまたは併用しない減量手術、およびPORTを行う。

胸腺がん

胸腺がんはまれであるためにその至適治療法は未だ確定されていない。ほとんどの胸腺がん患者が最初は以下のいずれかを呈する:


  • 咳嗽。

  • 胸痛。

  • 横隔神経麻痺。

  • 上大静脈症候群。

大部分の患者は診察時に隣接の縦隔構造の浸潤を明らかに示しうる。

胸腺がんは以下の領域に転移することがある:


  • 領域のリンパ節。

  • 骨。

  • 肝。

  • 肺。

治療法の選択肢として以下が挙げられる: [1]


  • 外科手術。

  • 放射線照射。

  • 集学的アプローチとして以下が挙げられる:

臨床的に切除可能な疾患の患者に対しては、外科的切除がしばしば最初の治療的介入である。臨床的に境界型の病変や明らかに切除不可能の病変には、術前(手術前の)化学療法もしくは胸部放射線療法、またはその両方を施行する。 [2] 局所進行病変を示す患者については、慎重に評価して集学的な治療を行う。パフォーマンスステータスが不良で、関連する手術のリスクの高い患者には一般的にこれらの種類の積極的な治療は考えられない。転移病変のある患者は多剤併用化学療法.に反応することがある。


参考文献
  1. Hsu HC, Huang EY, Wang CJ, et al.: Postoperative radiotherapy in thymic carcinoma: treatment results and prognostic factors. Int J Radiat Oncol Biol Phys 52 (3): 801-5, 2002.[PUBMED Abstract]

  2. Koizumi T, Takabayashi Y, Yamagishi S, et al.: Chemotherapy for advanced thymic carcinoma: clinical response to cisplatin, doxorubicin, vincristine, and cyclophosphamide (ADOC chemotherapy). Am J Clin Oncol 25 (3): 266-8, 2002.[PUBMED Abstract]

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胸腺腫

I期およびII期の胸腺腫

病理病期がI期の胸腺腫には完全な外科的切除により良好な長期生存率が得られる。被包性である非浸潤性腫瘍を完全に切除した後は補助放射線療法の有益性はないようである。 [1] [2] 病理学的に被膜浸潤を示すII期の胸腺腫の患者に対しては、プロスペクティブな臨床試験が不足しているにもかかわらず、完全な外科的切除後に補助放射線療法を行うことが標準治療法と考えられている。 [3] [4]

ほとんどの研究では標準分割法(1.8~2.0Gy/回)で40Gy~70Gyを使用している。一部のレトロスペクティブな臨床研究で、術後放射線療法(PORT)の追加により、局所制御および生存が改善することが明らかにされている; [5] [6] [7] [8] [証拠レベル:3iiiDiv]、しかしながら最近のレトロスペクティブな研究では、胸腺腫瘍の完全切除後のPORTの実施の有無による治療成績に差はみられなかった。 [8] [9] [10] [11] [12]

これまでに報告された最大のシリーズで、日本人の患者1,320人のデータが得られている。 [8] 正岡の臨床病期は胸腺腫および胸腺がんの予後と良く相関することが認められている。I期の胸腺腫の患者の治療は手術のみを行い、II期の胸腺腫の患者は手術と追加的放射線療法を併用した。予防的縦隔部放射線療法は、II期の胸腺腫を完全切除した患者の局所再発を効果的に予防しないようであった。

II期の胸腺腫を完全切除した患者に対する補助放射線療法の役割とリスクについてはさらに研究が必要である。胸部照射に関連する潜在的な罹病および費用を避けるためにPORTは、病理所見および術中所見の両方により隣接臓器が数ミリメートル以内にあるかまたは切除縁を含んでいるII期の患者に残しておくことがある。

最新の臨床試験

NCIが支援しているがん臨床試験で現在患者登録中の試験を検索するには、 臨床試験アドバンスト・サーチを使用のこと(なお、このサイトは日本語検索に対応していない。日本語でのタイトル検索は、 こちらから)。このサーチでは、試験の場所、治療の種類、薬物名やその他の基準による絞り込みが可能である。臨床試験に関する一般情報も入手することができる。

手術可能または手術できる可能性のあるIII期およびIVA期の胸腺腫

隣接臓器へのわずかな浸潤は縦隔の診査時にしか確認できないため、III期の胸腺腫を手術に先立ち同定するのは困難なことがある。患者には、広範な切除縁に及ぶ積極的な外科的切除を行うとともに補助放射線療法が考慮される。局所臓器への浸潤は治療前のCT(コンピュータ断層撮影)検査で明らかになることがある。患者には、化学療法に続いて手術および/または放射線療法を行う集学的治療の併用が提案されることがある。 [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [20] 手術による合併症および死亡を最小限にし、切除率および最終的には生存率を最適化するような寛解導入療法への最適戦略は、今のところ不明のままである。

2件の大規模シリーズにより治療成績が報告されている。最初の研究のデータは、日本人の患者1,320人から得られたものである。 [8] 正岡の臨床病期は胸腺腫および胸腺がんの予後と良く相関することが認められている。III期の胸腺腫の患者は、手術および追加的放射線療法を受けた。IV期の胸腺腫の患者は、放射線療法または化学療法により治療された。III期またはIV期の胸腺腫の患者について、5年生存率は全切除した患者は93%、亜全切除した患者は64%、手術不能であった患者は36%であった。予防的な縦隔部の放射線療法は、II期の胸腺腫を全切除した患者の局所再発を効果的に予防しなかったようである。放射線療法または化学療法を含む術後補助療法は、III期またはIV期の胸腺腫を全切除した患者の予後を改善しなかったようである。 [8]

2件目の研究では、1973年から2005年の間に診断され、治療された患者1,334人がSurveillance, Epidemiology, and End Results(SEER)データベースで確認された。比較的短期の追跡期間中央値65ヵ月の時点で、放射線療法は心疾患による死亡または二次悪性腫瘍のリスクを増加させないようであった。術後放射線療法(PORT)のルーチンの使用は長期生存を改善しないようであった。 [20]

最も浸潤性の高い胸腺腫はシスプラチンを基本とする多剤併用化学療法レジメンに比較的に反応することが認められている。以下に挙げる併用の組み合わせは、客観的奏効率が79%~100%であり、その後の切除可能率は36%~69%の範囲であることが報告されている: [13] [14] [15] [16] [17] [18] [19] [21]


導入化学療法および手術の後に放射線療法および地固め化学療法を併用するまたは併用しない場合の長期生存率は、4年目の50%から7年目の77%の範囲であり、発表されている別のシリーズでは10年目のIII期の患者では86%およびIV期の患者では76%であった。 [14] [16] [17] [22]

しかし、術前放射線療法を併用し化学療法を併用しない場合、特に大血管に病変があれば、同様の結果が報告されている(5年全生存率[OS]77%および10年全生存率59%)。 [23] [24]

米国で実施されたグループ間共同研究試験では、PAC化学療法レジメンの後に手術を行わずに放射線療法を受ける患者26人の予想5年全生存率は52%であると報告している。 [18]

III期またはIVA期のいずれかの胸腺腫の患者に対する減量手術の役割については意見が一致していない。第II相試験のデータによると、局所進行病変またはたとえ転移性胸腺腫を示す患者でも多くの場合に化学療法および放射線療法のみで生存期間を延期できることが示唆されている。 [18] 完全な切除、たとえ完全ではないとしてもほぼ完全な切除が達成できないとすれば、手術をする価値は疑問視されうる。

最新の臨床試験

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手術可能な病変を有する患者に対する標準治療法の選択肢として以下が挙げられる:

  1. 一括切除する。
  2. 特に病変に切除縁が近接しているかまたは切除縁が浸潤している患者や、III期またはIVA期の患者についてはPORTを考慮しうる。
  3. 導入化学療法後に放射線療法を併用するまたは併用しない手術療法を行う。

手術不可能な病変(大静脈閉塞、胸膜浸潤、心膜播種などを伴うIII期およびIV期)を有する患者に対する標準治療法の選択肢として以下が挙げられる:

  1. 導入化学療法後に手術療法または放射線療法を行う。
  2. 導入化学療法後に手術療法および放射線療法を行う。
  3. 放射線療法。
  4. 化学療法。

臨床評価段階にある治療法の選択肢:

胸腺腫の患者の臨床評価が活発に行われている領域として以下が挙げられる:


  • 新薬のレジメン。

  • 現在のレジメンにおける薬物用量のばらつき。

  • 新しい放射線療法のスケジュールおよび技法。


参考文献
  1. Maggi G, Casadio C, Cavallo A, et al.: Thymoma: results of 241 operated cases. Ann Thorac Surg 51 (1): 152-6, 1991.[PUBMED Abstract]

  2. Masaoka A, Monden Y, Nakahara K, et al.: Follow-up study of thymomas with special reference to their clinical stages. Cancer 48 (11): 2485-92, 1981.[PUBMED Abstract]

  3. Pollack A, Komaki R, Cox JD, et al.: Thymoma: treatment and prognosis. Int J Radiat Oncol Biol Phys 23 (5): 1037-43, 1992.[PUBMED Abstract]

  4. Ogawa K, Uno T, Toita T, et al.: Postoperative radiotherapy for patients with completely resected thymoma: a multi-institutional, retrospective review of 103 patients. Cancer 94 (5): 1405-13, 2002.[PUBMED Abstract]

  5. Ariaratnam LS, Kalnicki S, Mincer F, et al.: The management of malignant thymoma with radiation therapy. Int J Radiat Oncol Biol Phys 5 (1): 77-80, 1979.[PUBMED Abstract]

  6. Penn CR, Hope-Stone HF: The role of radiotherapy in the management of malignant thymoma. Br J Surg 59 (7): 533-9, 1972.[PUBMED Abstract]

  7. Curran WJ Jr, Kornstein MJ, Brooks JJ, et al.: Invasive thymoma: the role of mediastinal irradiation following complete or incomplete surgical resection. J Clin Oncol 6 (11): 1722-7, 1988.[PUBMED Abstract]

  8. Kondo K, Monden Y: Therapy for thymic epithelial tumors: a clinical study of 1,320 patients from Japan. Ann Thorac Surg 76 (3): 878-84; discussion 884-5, 2003.[PUBMED Abstract]

  9. Mangi AA, Wright CD, Allan JS, et al.: Adjuvant radiation therapy for stage II thymoma. Ann Thorac Surg 74 (4): 1033-7, 2002.[PUBMED Abstract]

  10. Singhal S, Shrager JB, Rosenthal DI, et al.: Comparison of stages I-II thymoma treated by complete resection with or without adjuvant radiation. Ann Thorac Surg 76 (5): 1635-41; discussion 1641-2, 2003.[PUBMED Abstract]

  11. Thomas CR, Wright CD, Loehrer PJ: Thymoma: state of the art. J Clin Oncol 17 (7): 2280-9, 1999.[PUBMED Abstract]

  12. Berman AT, Litzky L, Livolsi V, et al.: Adjuvant radiotherapy for completely resected stage 2 thymoma. Cancer 117 (15): 3502-8, 2011.[PUBMED Abstract]

  13. Macchiarini P, Chella A, Ducci F, et al.: Neoadjuvant chemotherapy, surgery, and postoperative radiation therapy for invasive thymoma. Cancer 68 (4): 706-13, 1991.[PUBMED Abstract]

  14. Berruti A, Borasio P, Gerbino A, et al.: Primary chemotherapy with adriamycin, cisplatin, vincristine and cyclophosphamide in locally advanced thymomas: a single institution experience. Br J Cancer 81 (5): 841-5, 1999.[PUBMED Abstract]

  15. Rea F, Sartori F, Loy M, et al.: Chemotherapy and operation for invasive thymoma. J Thorac Cardiovasc Surg 106 (3): 543-9, 1993.[PUBMED Abstract]

  16. Shin DM, Walsh GL, Komaki R, et al.: A multidisciplinary approach to therapy for unresectable malignant thymoma. Ann Intern Med 129 (2): 100-4, 1998.[PUBMED Abstract]

  17. Kim ES, Putnam JB, Komaki R, et al.: Phase II study of a multidisciplinary approach with induction chemotherapy, followed by surgical resection, radiation therapy, and consolidation chemotherapy for unresectable malignant thymomas: final report. Lung Cancer 44 (3): 369-79, 2004.[PUBMED Abstract]

  18. Loehrer PJ Sr, Chen M, Kim K, et al.: Cisplatin, doxorubicin, and cyclophosphamide plus thoracic radiation therapy for limited-stage unresectable thymoma: an intergroup trial. J Clin Oncol 15 (9): 3093-9, 1997.[PUBMED Abstract]

  19. Loehrer PJ Sr, Kim K, Aisner SC, et al.: Cisplatin plus doxorubicin plus cyclophosphamide in metastatic or recurrent thymoma: final results of an intergroup trial. The Eastern Cooperative Oncology Group, Southwest Oncology Group, and Southeastern Cancer Study Group. J Clin Oncol 12 (6): 1164-8, 1994.[PUBMED Abstract]

  20. Fernandes AT, Shinohara ET, Guo M, et al.: The role of radiation therapy in malignant thymoma: a Surveillance, Epidemiology, and End Results database analysis. J Thorac Oncol 5 (9): 1454-60, 2010.[PUBMED Abstract]

  21. Yokoi K, Matsuguma H, Nakahara R, et al.: Multidisciplinary treatment for advanced invasive thymoma with cisplatin, doxorubicin, and methylprednisolone. J Thorac Oncol 2 (1): 73-8, 2007.[PUBMED Abstract]

  22. Lucchi M, Melfi F, Dini P, et al.: Neoadjuvant chemotherapy for stage III and IVA thymomas: a single-institution experience with a long follow-up. J Thorac Oncol 1 (4): 308-13, 2006.[PUBMED Abstract]

  23. Yagi K, Hirata T, Fukuse T, et al.: Surgical treatment for invasive thymoma, especially when the superior vena cava is invaded. Ann Thorac Surg 61 (2): 521-4, 1996.[PUBMED Abstract]

  24. Akaogi E, Ohara K, Mitsui K, et al.: Preoperative radiotherapy and surgery for advanced thymoma with invasion to the great vessels. J Surg Oncol 63 (1): 17-22, 1996.[PUBMED Abstract]

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胸腺がん

胸腺がんは胸腺腫よりも被膜浸潤や転移を起こしやすい。患者は進行性疾患を示し、5年生存率が30%~50%であることが多い。 [1] 症例が少ないために、胸腺がんの適切な管理方法はまだ確定されていない。胸腺腫と同様に、大部分の発表されたシリーズでは明らかに切除可能な、病変の辺縁が明瞭な患者を慎重に選択し完全な外科的切除を行っている。臨床的に境界型の病変または明らかに切除不可能の病変には、導入化学療法、胸部放射線療法、またはそれらの両方を使用している。

大部分の発表されたシリーズでは、手術後に補助放射線療法を行っている。規定線量範囲は未だ確定されていないが、大部分の研究では標準分割照射法の40Gy~70Gyを使用している(1.8Gy~2.0Gy/回)。

これまでに報告された最大のシリーズで、日本人の患者1,320人のデータが得られている。 [2] 正岡の臨床病期は胸腺腫および胸腺がんの予後と良く相関することが認められている。胸腺がんの患者は、放射線療法または化学療法を受けた。胸腺がんの患者について5年生存率は、全切除した患者は67%、亜全切除した患者は30%、手術不能であった患者は24%であった。放射線療法または化学療法を含む補助療法は胸腺がんの患者の予後を改善しないようである。 [2]

多施設の胸腺がん患者186人の治療成績に関するレトロスペクティブな分析が報告されている。 [2] この研究は、亜全切除した患者の長期延命効果も、外科的切除に補助放射線療法を追加することによる生存率の統計的に有意な増大も検出できなかった。この研究の著者らは、サンプルサイズに制限があったので胸腺がんにおける補助放射線療法に関しては決定的な結論を出せなかったと明記している。

胸腺がんを全切除した患者の5年生存率は、化学療法を併用した患者は81.5%、放射線化学療法を併用した患者は46.6%、放射線療法のみを併用した患者は73.6%、および補助療法を併用しない患者は72.2%であった。 [2]

この研究の結果は、減量手術、放射線療法、およびシスプラチンを基本とした化学療法を含めた積極的な集学的治療アプローチの効力に関する従来の考え方に疑いを抱かせた。 [3] [4] [5] その他の研究は補助放射線療法および補助化学療法を支持しているけれども、最適の治療レジメンは不明である。

化学療法は手術不能な胸腺がんの患者にもまた用いられる。使用されるほとんどのレジメンは胸腺腫の治療に使用されるレジメンと同様であり、それらにはシスプラチンが含まれる。 [6] [7] [8] [9] [10]

小規模の非対称試験より奏効率や歴史的データと比較した治療成績の改善について報告されている。研究では、ドキソルビシンシクロホスファミド、およびビンクリスチンと、シスプラチンとの併用も良好な反応を示している。 [6] [7] [8] エトポシドイホスファミド、およびシスプラチン(VIP)の併用はプロスペクティブなNorth American Intergroup試験で使用されている。 [9] 25%(患者8人のうち2人)の部分奏効率が報告されている。1年生存率は75%、および2年生存率は50%であった。

手術可能な病変を有する患者に対する標準治療法の選択肢として以下が挙げられる:

  1. 一括切除する。
  2. 外科的切除の後、特にIII期およびIVa期の患者には、外科的に完全切除されたかどうかにかかわらず、一般的に放射線治療が推奨される。

手術不可能な病変(大静脈閉塞、胸膜浸潤、心膜播種などを伴うIII期およびIV期)を有する患者に対する標準治療法の選択肢として以下が挙げられる:

  1. 放射線療法。
  2. 手術を伴うまたは伴わない化学療法および/または放射線療法。
  3. 化学放射線療法。
  4. 化学療法。

臨床評価段階にある治療法の選択肢:

胸腺がんの患者の臨床評価が活発に行われている領域として以下が挙げられる:


  • 新薬のレジメン。

  • 現在のレジメンにおける薬物用量のばらつき。

  • 新放射線療法のスケジュール。

最新の臨床試験

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参考文献
  1. Eng TY, Fuller CD, Jagirdar J, et al.: Thymic carcinoma: state of the art review. Int J Radiat Oncol Biol Phys 59 (3): 654-64, 2004.[PUBMED Abstract]

  2. Kondo K, Monden Y: Therapy for thymic epithelial tumors: a clinical study of 1,320 patients from Japan. Ann Thorac Surg 76 (3): 878-84; discussion 884-5, 2003.[PUBMED Abstract]

  3. Ogawa K, Toita T, Uno T, et al.: Treatment and prognosis of thymic carcinoma: a retrospective analysis of 40 cases. Cancer 94 (12): 3115-9, 2002.[PUBMED Abstract]

  4. Greene MA, Malias MA: Aggressive multimodality treatment of invasive thymic carcinoma. J Thorac Cardiovasc Surg 125 (2): 434-6, 2003.[PUBMED Abstract]

  5. Lucchi M, Mussi A, Ambrogi M, et al.: Thymic carcinoma: a report of 13 cases. Eur J Surg Oncol 27 (7): 636-40, 2001.[PUBMED Abstract]

  6. Koizumi T, Takabayashi Y, Yamagishi S, et al.: Chemotherapy for advanced thymic carcinoma: clinical response to cisplatin, doxorubicin, vincristine, and cyclophosphamide (ADOC chemotherapy). Am J Clin Oncol 25 (3): 266-8, 2002.[PUBMED Abstract]

  7. Weide LG, Ulbright TM, Loehrer PJ Sr, et al.: Thymic carcinoma. A distinct clinical entity responsive to chemotherapy. Cancer 71 (4): 1219-23, 1993.[PUBMED Abstract]

  8. Carlson RW, Dorfman RF, Sikic BI: Successful treatment of metastatic thymic carcinoma with cisplatin, vinblastine, bleomycin, and etoposide chemotherapy. Cancer 66 (10): 2092-4, 1990.[PUBMED Abstract]

  9. Loehrer PJ Sr, Jiroutek M, Aisner S, et al.: Combined etoposide, ifosfamide, and cisplatin in the treatment of patients with advanced thymoma and thymic carcinoma: an intergroup trial. Cancer 91 (11): 2010-5, 2001.[PUBMED Abstract]

  10. Igawa S, Murakami H, Takahashi T, et al.: Efficacy of chemotherapy with carboplatin and paclitaxel for unresectable thymic carcinoma. Lung Cancer 67 (2): 194-7, 2010.[PUBMED Abstract]

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再発胸腺腫および胸腺がん

再発病変の再切除を受ける再発性胸腺腫の患者は、完全切除されると生存期間が延長する可能性がある。 [1] しかし、切除の候補となりうる患者は少数に過ぎない。

胸腺の上皮性腫瘍を切除された患者395人のレビューでは、67人に腫瘍が再発し、22人が再切除術を受けた。 [2] 10年生存率は70%であった。第二のシリーズでは、最初に腫瘍を全切除した患者266人のうち30人が再発し、その全30人が外科的切除を試みている。 [3] 10例で再発性腫瘍の完全切除が達成された。再発性胸腺腫の患者30人の5年全生存率(OS)は48%、および10年全生存率は24%であった。

注目すべきは、これらのシリーズの患者は手術に加えて化学療法および/または放射線療法を受けている可能性があることである。

多くの研究が、いくつかの化学療法薬を単独使用または併用することにより腫瘍反応を軽減しうることを示している。一般的に、併用により奏効率が高まることが報告されているが、これまでにランダム化試験は行われていない。

シスプラチン(50mg/m2)の第II相試験では、患者21人の客観的奏効率は10%であった。 [4] イホスファミドを単独で治療された患者13人のうち6人が客観的奏効を得ている。 [5] プレドニゾンを併用または併用しないオクトレオチドの使用は、オクトレオチドスキャン陽性の胸腺腫患者に反応を誘導することがある。患者16人のうち6人がプレドニゾン(0.6mg/kg/日を3ヵ月間経口投与、追跡期間中は0.2mg/kg/日を経口投与)と関連したオクトレオチド(1.5mg/日を皮下投与)により客観的奏効を得ている。 [6]

2番目の研究では、患者42人のうち2人(5.3%)に完全奏効、10人(25%)に部分奏効が観察された。 [7]

一般的に、多剤併用化学療法は完全および部分寛解をもたらす。完全寛解例のいくつかは、その後の手術で病理学的に確認されている。

IV期または放射線治療後に局所進行性の再発腫瘍を認める患者30人のシリーズにおいて、PACレジメン(シスプラチンドキソルビシンシクロホスファミド)により、完全奏効3例を含む50%の奏効率が得られた。奏効期間中央値は12ヵ月、5年生存率は32%であった。 [8] [証拠レベル:3iiiDiv]

別の研究において、ADOCレジメン(ドキソルビシンシスプラチンビンクリスチンシクロホスファミド)で、患者の43%における完全奏効を含む92%(患者37人中34人)の奏効率が得られた。 [9]

シスプラチンエトポシドとの併用化学療法に関する研究では、治療を行った患者16人中9人に反応を認め、奏効期間中央値は3.4年、生存期間中央値は4.3年であった。 [10]

さらに別の研究では、エトポシドイホスファミド、およびシスプラチン(VIP)を3週間おきに4サイクル投与された浸潤性胸腺腫または胸腺がんの患者28人中9人で部分奏効が得られた。 [10] 反応期間中央値は11.9ヵ月(範囲、1~26ヵ月)、OS期間中央値は31.6ヵ月であった。1年生存率は89%および2年生存率は70%であった。 [10] [証拠レベル:3iiiDiv]VIPで治療した患者34人中9人が部分奏効を示した(32%;95%信頼区間、16%-52%)。追跡期間中央値は43ヵ月(範囲、12.8~52.3ヵ月)、奏効期間中央値は11.9ヵ月(範囲、1ヵ月未満~26ヵ月)、全生存期間中央値は31.6ヵ月であった。Kaplan-Meier推定値に基づくと、1年生存率は89%および2年生存率は70%であった。これらの結果はその他の組み合わせよりも劣っているようである。

再発胸腺腫および胸腺がん患者に対する標準治療法の選択肢には以下のものがある:

  1. 特に局所再発例のほか、症例によっては胸膜および心膜の播種巣に対して、外科的切除を繰り返す。術後放射線療法は、不完全切除に終わった患者に使用されており、再発胸腺腫を完全切除した患者の一部にも行われている。 [1]
  2. 放射線療法(可能であれば、以前の治療に基づく)。
  3. 放射線療法に反応しない切除不能な腫瘍に対するコルチコステロイド。
  4. 化学療法。

臨床評価段階にある治療法の選択肢:

再発性の胸腺腫または胸腺がんの患者について活発に臨床評価が行われている領域として以下が挙げられる:


  • 新薬のレジメン。

  • 現在のレジメンにおける薬物用量のばらつき。

  • 新放射線療法のスケジュール。

最新の臨床試験

NCIが支援しているがん臨床試験で現在患者登録中の試験を検索するには、 臨床試験アドバンスト・サーチを使用のこと(なお、このサイトは日本語検索に対応していない。日本語でのタイトル検索は、 こちらから)。このサーチでは、試験の場所、治療の種類、薬物名やその他の基準による絞り込みが可能である。臨床試験に関する一般情報も入手することができる。


参考文献
  1. Urgesi A, Monetti U, Rossi G, et al.: Aggressive treatment of intrathoracic recurrences of thymoma. Radiother Oncol 24 (4): 221-5, 1992.[PUBMED Abstract]

  2. Okumura M, Shiono H, Inoue M, et al.: Outcome of surgical treatment for recurrent thymic epithelial tumors with reference to world health organization histologic classification system. J Surg Oncol 95 (1): 40-4, 2007.[PUBMED Abstract]

  3. Ruffini E, Mancuso M, Oliaro A, et al.: Recurrence of thymoma: analysis of clinicopathologic features, treatment, and outcome. J Thorac Cardiovasc Surg 113 (1): 55-63, 1997.[PUBMED Abstract]

  4. Bonomi PD, Finkelstein D, Aisner S, et al.: EST 2582 phase II trial of cisplatin in metastatic or recurrent thymoma. Am J Clin Oncol 16 (4): 342-5, 1993.[PUBMED Abstract]

  5. Highley MS, Underhill CR, Parnis FX, et al.: Treatment of invasive thymoma with single-agent ifosfamide. J Clin Oncol 17 (9): 2737-44, 1999.[PUBMED Abstract]

  6. Palmieri G, Montella L, Martignetti A, et al.: Somatostatin analogs and prednisone in advanced refractory thymic tumors. Cancer 94 (5): 1414-20, 2002.[PUBMED Abstract]

  7. Loehrer PJ Sr, Wang W, Johnson DH, et al.: Octreotide alone or with prednisone in patients with advanced thymoma and thymic carcinoma: an Eastern Cooperative Oncology Group phase II trial. J Clin Oncol 22 (2): 293-9, 2004.[PUBMED Abstract]

  8. Harper PG, Highly M, Rankin E, et al.: Ifosfamide monotherapy demonstrates high activity in malignant thymoma. [Abstract] Proceedings of the American Society of Clinical Oncology 10: A-1049, 300, 1991.[PUBMED Abstract]

  9. Fornasiero A, Daniele O, Ghiotto C, et al.: Chemotherapy for invasive thymoma. A 13-year experience. Cancer 68 (1): 30-3, 1991.[PUBMED Abstract]

  10. Giaccone G, Ardizzoni A, Kirkpatrick A, et al.: Cisplatin and etoposide combination chemotherapy for locally advanced or metastatic thymoma. A phase II study of the European Organization for Research and Treatment of Cancer Lung Cancer Cooperative Group. J Clin Oncol 14 (3): 814-20, 1996.[PUBMED Abstract]

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本要約の変更点(02/09/2018)

PDQがん情報要約は定期的に見直され、新情報が利用可能になり次第更新される。本セクションでは、上記の日付における本要約最新変更点を記述する。

本要約には編集上の変更がなされた。

本要約はPDQ Adult Treatment Editorial Boardが作成と内容の更新を行っており、編集に関してはNCIから独立している。本要約は独自の文献レビューを反映しており、NCIまたはNIHの方針声明を示すものではない。PDQ要約の更新におけるPDQ編集委員会の役割および要約の方針に関する詳しい情報については、本PDQ要約についておよびPDQ® - NCI's Comprehensive Cancer Databaseを参照のこと。

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本PDQ要約について

本要約の目的

医療専門家向けの本PDQがん情報要約では、胸腺腫および胸腺がんの治療について包括的な、専門家の査読を経た、そして証拠に基づいた情報を提供する。本要約は、がん患者を治療する臨床家に情報を与え支援するための情報資源として作成されている。これは医療における意思決定のための公式なガイドラインまたは推奨事項を提供しているわけではない。

査読者および更新情報

本要約は編集作業において米国国立がん研究所(NCI)とは独立したPDQ Adult Treatment Editorial Boardにより定期的に見直され、随時更新される。本要約は独自の文献レビューを反映しており、NCIまたは米国国立衛生研究所(NIH)の方針声明を示すものではない。

委員会のメンバーは毎月、最近発表された記事を見直し、記事に対して以下を行うべきか決定する:


  • 会議での議論、

  • 本文の引用、または

  • 既に引用されている既存の記事との入れ替え、または既存の記事の更新。

要約の変更は、発表された記事の証拠の強さを委員会のメンバーが評価し、記事を本要約にどのように組み入れるべきかを決定するコンセンサス過程を経て行われる。

胸腺腫および胸腺がんの治療に対する主要な査読者は以下の通りである:


    本要約の内容に関するコメントまたは質問は、NCIウェブサイトのEmail UsからCancer.govまで送信のこと。要約に関する質問またはコメントについて委員会のメンバー個人に連絡することを禁じる。委員会のメンバーは個別の問い合わせには対応しない。

    証拠レベル

    本要約で引用される文献の中には証拠レベルの指定が記載されているものがある。これらの指定は、特定の介入やアプローチの使用を支持する証拠の強さを読者が査定する際、助けとなるよう意図されている。PDQ Adult Treatment Editorial Boardは、証拠レベルの指定を展開する際に公式順位分類を使用している。

    本要約の使用許可

    PDQは登録商標である。PDQ文書の内容は本文として自由に使用できるが、完全な形で記し定期的に更新しなければ、NCI PDQがん情報要約とすることはできない。しかし、著者は“NCI's PDQ cancer information summary about breast cancer prevention states the risks succinctly: 【本要約からの抜粋を含める】.”のような一文を記述してもよい。

    本PDQ要約の好ましい引用は以下の通りである:

    PDQ® Adult Treatment Editorial Board.PDQ Thymoma and Thymic Carcinoma Treatment.Bethesda, MD: National Cancer Institute.Updated <MM/DD/YYYY>.Available at: https://www.cancer.gov/types/thymoma/hp/thymoma-treatment-pdq.Accessed <MM/DD/YYYY>.[PMID: 26389476]

    本要約内の画像は、PDQ要約内での使用に限って著者、イラストレーター、および/または出版社の許可を得て使用されている。PDQ情報以外での画像の使用許可は、所有者から得る必要があり、米国国立がん研究所(National Cancer Institute)が付与できるものではない。本要約内のイラストの使用に関する情報は、多くの他のがん関連画像とともにVisuals Online(2,000以上の科学画像を収蔵)で入手できる。

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