ページの先頭へ

最新の研究成果に基づいて定期的に更新している、
科学的根拠に基づくがん情報の要約です。

原発不明がんの治療(PDQ®)

  • 原文更新日 : 2016-05-24
    翻訳更新日 : 2017-02-17

 このPDQがん情報要約では、原発不明がんの治療に関する最新の情報を記載しています。患者さんとそのご家族および介護者に情報を提供し、支援することを目的としています。医療に関する決定を行うための正式なガイドラインや推奨を示すものではありません。

 PDQがん情報要約は、編集委員会が作成し、最新の情報に基づいて更新しています。編集委員会はがんの治療やがんに関する他の専門知識を有する専門家によって構成されています。要約は定期的に見直され、新しい情報があれば更新されます。各要約の日付("最終更新日")は、直近の更新日を表しています。患者さん向けの本要約に記載された情報は、専門家向けバージョンより抜粋したものです。専門家向けバージョンは、PDQ Adult Treatment Editorial Boardが定期的に見直しを行い、必要に応じて更新しています。

原発不明がんについての一般的な情報

原発不明がん(CUP)はまれな病気で、体内に悪性(がん)細胞が認められるにもかかわらず、がんが最初に発生した場所が明らかではありません。

がんは、全身のどんな組織からも発生する可能性があります。原発がん(最初にできたがん)が体の他の部位へ拡がることも考えられます。このプロセスは転移と呼ばれます。通常のがん細胞は、がんが最初に発生した組織に存在する細胞に種類が似ています。例えば、乳がん細胞がに転移する場合があります。肺に転移したがん細胞は、もともと乳房で発生したため、乳がん細胞に似ています。

しかし、場合によっては、医師ががんが転移しているところを発見したにもかかわらず、がんが体のどこで最初に増殖し始めたのか特定できないことがあります。このようながんは、原発不明がん(CUP)、または潜在性原発腫瘍と呼ばれます。

原発不明がん:図は、不明な位置から体の他の部位(肺と脳)に拡がった原発腫瘍を示している。拡大図は、原発がんが血液とリンパ系を介して体の他の部位に拡がり、転移性腫瘍を形成する様子を示している。



原発不明がんでは、がん細胞が体内で拡がっていますが、最初に原発がんが発生した位置は不明です。



原発がんが発生した場所を特定するとともに、がんが拡がっている場所の情報を得るために、検査が実施されます。検査により原発がんを特定することができれば、そのがんはもはや原発不明がんとは呼ばれず、原発がんの種類に応じた治療が開始されます。

しかし、時には、原発がんがどうしても明らかにできないことがあります。

原発がん(最初にできたがん)が発見されない理由として、以下のいずれかが考えられます:


  • 原発がんが極めて小さく、増殖が遅い。

  • 体の免疫系が原発がんを死滅させた。

  • 他の病態に対して実施された手術時に原発がんが切除され、がんができていたことに医師が気づかなかった。例えば、重篤な感染を治療するために実施した子宮摘出術の際に、がんが存在していた子宮が切除された場合などが考えられます。

原発不明がんの徴候や症状は様々で、がんが体のどこに拡がっているかによって異なります。

時には、原発不明がんによる徴候症状が全くみられないこともあります。徴候や症状は原発不明がんにより引き起こされることもあれば、他の病態によって引き起こされることもあります。以下の問題がみられる場合は担当の医師にご相談ください:


  • 体のどこかにしこりや厚くなったところがある。

  • 体の1ヵ所に痛みがあり、なくならない。

  • 咳が止まらない、または声が嗄れる。

  • 便秘下痢、頻尿など、膀胱の調子がいつもと違う。

  • 異常な出血や分泌物がある。

  • 原因不明の発熱があり、下がらない。

  • 寝汗。

  • 原因不明の体重減少や食欲減退。

がんを検出(発見)するために、様々な検査が用いられます。

以下の検査や処置が行われる場合があります:


  • 身体診察と病歴聴取:しこりなどの通常みられない疾患の徴候に注意しながら、総体的に身体を調べる診察法。患者さんの健康習慣、過去の病歴、治療歴なども調べます。

  • 尿検査 :尿の色と尿に含まれる糖分、蛋白血液細菌などの成分を調べる検査法。

  • 血液生化学検査 :採取した血液を調べて、体内の臓器や組織から血液中に放出される特定の物質の濃度を測定する検査法。ある物質で異常な値(正常値よりも高い値や低い値)が出るということは、疾患の徴候である可能性があります。

  • 全血球算定 :血液を採取して以下の項目について調べる検査法:

  • 便潜血検査 顕微鏡でしか見ることのできない微量の血液が便(固形の排泄物)の中に混入していないかを調べる検査法。専用のカードの上に少量の便を採取し、検査のために医師または検査室へ提出します。一部のがんでは出血を伴うため、便中への血液の混入は結腸または直腸にがんがある徴候となる場合があります。

以上の検査でがんが疑われる場合は、生検が実施されます。

生検は、細胞や組織を採取する処置のことで、採取されたサンプルは病理医により顕微鏡で観察されます。採取された組織は病理医が顕微鏡で観察して、がん細胞の有無を確認し、がんの種類を特定します。実施される生検の種類は、がん検査の対象となる体の場所によって異なります。以下のいずれかの種類の生検が実施される場合があります:


  • 摘出生検 :しこりがある組織全体を摘出します。

  • 切開生検 :しこりの一部を組織サンプルとして採取します。

  • コア生検 :太い針を用いて組織を採取します。

  • 穿刺吸引生検(FNA生検):細い針を用いて組織または体液を採取します。

ここでがんが認められると、組織サンプルを検査してがんの種類を特定するために、以下の臨床検査のうち、少なくとも1つが実施される場合があります:


  • 組織学的検査:がん細胞または組織のサンプルに染色を施して顕微鏡で観察し、細胞に特定の変化がないか調べる臨床検査。細胞に特定の変化があれば、がんの種類の特定につながります。

  • 免疫組織化学検査 抗体を使用して、組織のサンプルに含まれる特定の抗原を調べる検査。この抗体には通常、放射性物質または色素が結合されており、その作用によって顕微鏡で観察したときに組織が明るく見えます。この種の検査法は、様々な種類のがんを判別するのに用いられます。

  • 逆転写-ポリメラーゼ連鎖反応(RT-PCR)検査:特殊な化学物質を用いて、組織サンプル中の細胞内に含まれる遺伝子に特定の変化がないかを調べる臨床検査。

  • 細胞遺伝学的分析:顕微鏡で組織サンプルの細胞を調べ、染色体に特定の変化がないかどうかを確認する臨床検査。特定の染色体における変化は特定の種類のがんにつながります。

  • 光学・電子顕微鏡検査:組織サンプル中の細胞を通常の顕微鏡と高性能の顕微鏡の両方で観察して、細胞に特定の変化がみられないかを調べる臨床検査。

採取したがん細胞または組織の種類が、そこで予想されたがん細胞の種類と異なる場合は、原発不明がんの診断が下されます。

体内の細胞は、その起源となる組織の種類に応じた特有な外観をしています。例えば、乳房から採取されたがん組織のサンプルは、乳腺細胞からできていると予想されます。しかし、その組織サンプルが異なった種類の(乳腺細胞ではない)細胞であれば、その細胞は、体の他の部位から乳房に転移した可能性が高くなります。治療計画を立てるために、医師はまず原発がん(最初に発生したがん)を特定しようとします。

原発がんを特定するために用いる検査や処置は、がんが拡がっている場所によって異なります。

場合によっては、どの診断検査が最も有用か医師が判断する上で、がん細胞が最初に発見された場所が役立つことがあります。


  • がんが横隔膜(呼吸を助ける肺の下にある薄い筋肉)より上で発見された場合、原発がんの場所は、肺や乳房など、胴体の上側にある可能性が高くなります。

  • がんが横隔膜より下で発見された場合、原発がんの場所は、膵臓肝臓、または腹部にある他の臓器など、胴体の下側にある可能性が高くなります。

  • がんの種類によっては、体内で転移しやすい特定の領域があります。頭頸部がんは首のリンパ節に転移することが多いため、そこでがんが発見された場合、原発がんの場所は頭部や首である可能性が高くなります。

がんが最初に発生した場所を特定するために、以下の検査や処置が行われる場合があります:


  • CTスキャン(CATスキャン):胸部や腹部などの体内の領域を様々な角度から撮影して、精細な連続画像を作成する検査法。この画像はX線装置に接続されたコンピュータによって作成されます。臓器や組織をより鮮明に映し出すために、造影剤静脈内に注射したり、患者さんに造影剤を飲んでもらったりする場合があります。この検査法はコンピュータ断層撮影法(CT)やコンピュータ体軸断層撮影法(CAT)とも呼ばれます。

  • MRI(磁気共鳴画像法):磁気、電波、コンピュータを用いて、体内領域の精細な連続画像を作成する検査法。この検査法は核磁気共鳴画像法(NMRI)とも呼ばれます。

  • PETスキャン(陽電子放射断層撮影):体内の悪性の 腫瘍細胞を検出するための検査法。少量の放射性 ブドウ糖(グルコース)を静脈内に注射します。その後、周囲を回転しながら体の内部を調べていくPETスキャナという装置を用いて、ブドウ糖が消費されている体内の領域を示す画像を作成していきます。悪性腫瘍細胞は、正常な細胞よりも活発でブドウ糖をより多く取り込む性質があるため、画像ではより明るく映し出されます。

  • 乳腺X線撮影 (マンモグラフィ):乳房のX線検査。

  • 内視鏡検査 :体内の臓器や組織を観察して、異常な部分がないかを調べる検査法。皮膚上の切開部か口などの体の開口部から内視鏡を挿入します。内視鏡は、観察用の光源とレンズを備えた細いチューブ状の装置です。リンパ節などの組織のサンプルを採取するための切除具が付いているものもあり、それで切除された組織は、顕微鏡での観察によってがんの徴候がないか調べられます。例えば、大腸内視鏡検査が実施されることがあります。

  • 腫瘍マーカー検査 :体内の臓器や組織、腫瘍細胞により作られる特定の物質の量を測るために、血液、尿、または組織のサンプルを調べる方法。特定の物質の血中濃度が上昇している場合には、その物質と関連性のある特定の種類のがんの存在が疑われます。このような物質は腫瘍マーカーと呼ばれます。血液検査では、CA125CgAα-フェトプロテイン(AFP)、β-ヒト絨毛性ゴナドトロピン(β-hCG)、前立腺特異抗原(PSA)などの量も調べる場合があります。

時には、いずれの検査でも原発がんの場所が特定できないことがあります。そのような場合は、おそらく医師が最も可能性が高いと判断したがんの種類に基づいて治療が行われることになります。

特定の因子が予後(回復の見込み)に影響を及ぼします。

予後回復の見込み)を左右する因子には以下のものがあります:


  • がんが最初に発生した場所と転移した場所。

  • がんが転移した臓器の数。

  • 腫瘍細胞を顕微鏡で観察した際の外見。

  • 患者さんの性別。

  • 診断直後のがんか、再発した(再び現れた)がんか。

原発不明がんの患者さんのほとんどが、現行の治療法ではがんの治癒が望めません。患者さんは、治療法改善のために実施されている様々な臨床試験の1つに参加を考えてもよいでしょう。原発不明がんを対象とした臨床試験は米国各地で行われています。臨床試験に関する情報は、NCIのウェブサイトから入手することができます。

 | 

原発不明がんの病期

原発不明がん(CUP)には、病期分類システムがありません。

がんの拡がり程度は、一般に病期で表現されます。通常は、治療計画を立てるためにがんの病期が使用されます。しかし、原発不明がん(CUP)では、発見された時点で体の他の部位へすでに転移しています。

発見されたがんについて得られた情報を用いて、治療計画を立てられます。

医師は治療計画を立てるために、以下のような情報を利用します:


  • 腹膜頸部(首)、腋窩(腋の下)または鼠径部(足の付け根)のリンパ節などのがんが発見された場所。

  • 黒色腫などのがん細胞の種類。

  • がん細胞が低分化型(顕微鏡で観察した場合に正常な細胞とかなり異なって見える)かどうか。

  • がんに起因する徴候症状

  • 検査や手術の結果。

  • 新たに診断されたがんか、再発した(再び現れた)がんか。

 | 

治療選択肢の概要

原発不明がん(CUP)の患者さんには様々な種類の治療法があります。

原発不明がん(CUP)の患者さんには様々な種類の治療法が利用できるようになっています。そのなかには、標準治療(現在使用されている治療法)もあれば、臨床試験において検証中のものもあります。治療法の臨床試験とは、既存の治療法を改良したり、がんの患者さんのための新しい治療法について情報を集めたりすることを目的とした調査研究です。複数の臨床試験で現在の標準治療より新しい治療法のほうが良好であることが明らかになった場合は、その新しい治療法が標準治療となります。患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。臨床試験の中にはまだ治療を始めていない患者さんのみを対象としているものもあります。

標準治療として、以下の4種類が使用されています:
手術

原発不明がんでは手術がよく使用されています。医師はがんとともに周辺の健康な組織の一部を切除する場合があります。

たとえ医師が手術の際に確認できるがんを全て切除したとしても、患者さんによっては、残っているがん細胞を全て死滅させるために、手術後に化学療法放射線療法を実施する場合もあります。治癒の可能性を高めるために手術の後に行われる治療は、術後補助療法と呼ばれます。

放射線療法

放射線療法は、高エネルギーX線やその他の種類の放射線を利用して、がん細胞の死滅や増殖阻止を図るがん治療法です。放射線療法には2種類のものがあります:


  • 外照射療法は、体外に設置された装置を用いてがんに放射線を照射する方法です。特定の方法で放射線療法を実施すると、周辺の健康な組織の損傷を防ぐことができます。そうした放射線療法には、以下の種類のものがあります:
    • 強度変調放射線療法(IMRT):IMRTは三次元(3D)放射線療法の一種で、コンピュータを駆使して腫瘍の大きさと形状を示す映像を作成し、それを利用するものです。照射幅の小さな放射線ビームが様々な角度から様々な強度で腫瘍に照射されます。この種の外照射療法は、健康な周辺組織の損傷を少量に抑えるので、ドライマウス、嚥下障害、皮膚損傷が発生する可能性が低くなります。


  • 内照射療法は、放射性物質を針やシード、ワイヤー、カテーテルなどの中に封入し、それをがん組織の内部または周辺に直接留置する方法です。

放射線療法の実施方法は、治療対象となるがんの種類と病期によって異なります。原発不明がんの治療には、外照射療法と内照射療法が用いられます。

化学療法

化学療法は、を用いてがん細胞を殺傷したり、その細胞分裂を妨害したりすることによって、がんの増殖を阻止する治療法です。化学療法が経口投与や静脈内または筋肉内への注射によって行われる場合、投与された薬は血流に入って全身のがん細胞に到達します(全身化学療法)。脳脊髄液内や臓器内、あるいは腹部などの体内に薬剤を直接注入する化学療法では、その領域にあるがん細胞に薬が集中的に作用します(局所化学療法)。併用化学療法は、2種類以上の抗がん剤を使用する治療法です。

ホルモン療法

ホルモン療法は、ホルモンを体内から除去したり、その働きを阻害したりすることによって、がん細胞の増殖を阻止する治療法です。ホルモンとは、体内の内分泌で作られて、血流内を循環する物質のことです。ホルモンのなかには、特定のがんを増殖させるものがあります。がん細胞内にホルモンが結合する分子(受容体)が存在するということが検査によって判明した場合は、薬物投与や手術、放射線療法などの手段を用いて、そのホルモンの分泌を抑制したり作用を阻害したりする治療を行います。

この他にも新しい治療法が臨床試験で検証されています。

臨床試験に関する情報は、NCIのウェブサイトから入手することができます。

患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。

患者さんによっては、臨床試験に参加することが治療に関する最良の選択肢となる場合もあります。臨床試験はがんの研究プロセスの一部を構成するものです。臨床試験は、新しいがんの治療法が安全かつ有効であるかどうか、あるいは標準治療よりも優れているかどうかを確かめることを目的に実施されます。

今日のがんの標準治療の多くは以前に行われた臨床試験に基づくものです。臨床試験に参加する患者さんは、標準治療を受けることになる場合もあれば、新しい治療法を初めて受けることになる場合もあります。

患者さんが臨床試験に参加することは、将来のがんの治療法を改善することにもつながります。たとえ臨床試験が効果的な新しい治療法の発見につながらなくても、重要な問題に対する解答が得られる場合も多く、研究を前進させることにつながるのです。

患者さんはがん治療の開始前や開始後にでも臨床試験に参加することができます。

ただし一部には、まだ治療を受けたことのない患者さんだけを対象とする臨床試験もあります。一方、別の治療では状態が改善されなかった患者さんに向けた治療法を検証する試験もあります。がんの再発を阻止したり、がん治療の副作用を軽減したりするための新しい方法を検証する臨床試験もあります。

臨床試験は米国各地で行われています。詳しくは、治療選択肢のセクションにある現在進行中の治療臨床試験へのリンクを参照してください。そこで検索された情報はNCIの臨床試験一覧のものです。

 | 

原発不明がんの治療選択肢

新たに診断された原発不明がん

頸部(首)リンパ節

頸部(首)のリンパ節に発見されたがんは、頭や首にある腫瘍から拡がった可能性があります。頸部リンパ節の原発不明がん(CUP)の治療法には以下のようなものがあります:


詳しい情報については、原発不明転移性扁平上皮性頸部がんの治療に関するPDQ要約をご覧ください。

低分化がん

分化型のがん 細胞は、正常細胞とはかなり異なって見えます。その由来となる細胞の種類は明らかではありません。神経内分泌系(体全体のホルモンを産生する内分泌を制御している脳の一部)にある腫瘍など、低分化型の原発不明がんの治療法には以下のようなものがあります:


腹膜がんの女性

腹膜腹部の内面を覆っている組織)に原発不明がんがある女性の治療法は、卵巣がんに対するものと同じと考えられます。治療法には以下のようなものがあります:


詳しい情報については、上皮性卵巣がん、卵管がん、原発性腹膜がんの治療に関するPDQ要約をご覧ください。

孤立性腋窩リンパ節転移

腋窩(腋の下)リンパ節のみに認められるがんは、乳房にある腫瘍から拡がった可能性があります。

腋窩リンパ節転移に対しては、以下の治療法が一般的です:


  • リンパ節を摘出する手術

以下のいずれかの治療法、またはその組み合わせも考えられます:


鼠径リンパ節転移

鼠径部(足の付け根)のリンパ節のみに認められるがんは、生殖器肛門、または直腸の領域に発生した可能性が高くなります。鼠径リンパ節転移の治療法には以下のようなものがあります:


  • がんや鼠径部のリンパ節を摘出する手術

  • 手術でがんや鼠径部のリンパ節を摘出した後に、放射線療法または化学療法

単一リンパ節領域内の黒色腫

単一リンパ節領域内のみに認められる黒色腫に対しては、以下の治療法が一般的です:


  • リンパ節を摘出する手術

詳しい情報については、黒色腫の治療に関するPDQ要約をご覧ください。

多発病巣

体内のいくつかの異なった領域に認められる原発不明がんに対する標準治療は存在しません。治療法には以下のようなものがあります:


再発性原発不明がん

再発性 原発不明がんに対する治療は、臨床試験の中で行われるのが一般的です。治療法は、以下の項目によって決まります:


  • がんの種類。

  • 以前に実施したがんの治療法。

  • がんの再発部位。

  • 病態と患者さんの希望。

NCI支援のがん臨床試験リストから、再発性原発不明がんの患者さんを現在受け入れている臨床試験を調べることができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。試験の場所、治療のタイプ、薬剤の名前など、他の検索要素を用いて絞り込み検索を行うと、より具体的な結果が得られます。ご自身に適した臨床試験については、担当の医師にご相談ください。NCIのウェブサイトから臨床試験についての一般的な情報をご覧いただけます。

NCI支援のがん臨床試験リストから、新たに診断された原発不明がんの患者さんを現在受け入れている臨床試験を調べることができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。試験の場所、治療のタイプ、薬剤の名前など、他の検索要素を用いて絞り込み検索を行うと、より具体的な結果が得られます。ご自身に適した臨床試験については、担当の医師にご相談ください。NCIのウェブサイトから臨床試験についての一般的な情報をご覧いただけます。

 | 

原発不明がんについてさらに学ぶために

米国国立がん研究所が提供している原発不明がんに関する詳しい情報については、以下をご覧ください:


米国国立がん研究所が提供している一般的ながん情報とその他の資源については、以下をご覧ください:


 | 

本PDQ要約について

PDQについて

PDQ(Physician Data Query:医師データ照会)は、米国国立がん研究所が提供する総括的ながん情報データベースです。PDQデータベースには、がんの予防や発見、遺伝学的情報、治療、支持療法、補完代替医療に関する最新かつ公表済みの情報を要約して収載しています。ほとんどの要約について、2つのバージョンが利用可能です。専門家向けの要約には、詳細な情報が専門用語で記載されています。患者さん向けの要約は、理解しやすい平易な表現を用いて書かれています。いずれの場合も、がんに関する正確かつ最新の情報を提供しています。また、ほとんどの要約はスペイン語版も利用可能です。

PDQはNCIが提供する1つのサービスです。NCIは、米国国立衛生研究所(National Institutes of Health:NIH)の一部であり、NIHは連邦政府における生物医学研究の中心機関です。PDQ要約は独立した医学文献のレビューに基づいて作成されたものであり、NCIまたはNIHの方針声明ではありません。

本要約の目的

このPDQがん情報要約では、原発不明がんの治療に関する最新の情報を記載しています。患者さんとそのご家族および介護者に情報を提供し、支援することを目的としています。医療に関する決定を行うための正式なガイドラインや推奨を示すものではありません。

査読者および更新情報

PDQがん情報要約は、編集委員会が作成し、最新の情報に基づいて更新しています。編集委員会はがんの治療やがんに関する他の専門知識を有する専門家によって構成されています。要約は定期的に見直され、新しい情報があれば更新されます。各要約の日付("最終更新日")は、直近の更新日を表しています。

患者さん向けの本要約に記載された情報は、専門家向けバージョンより抜粋したものです。専門家向けバージョンは、PDQ Adult Treatment Editorial Boardが定期的に見直しを行い、必要に応じて更新しています。

臨床試験に関する情報

臨床試験とは、例えば、ある治療法が他の治療法より優れているかどうかなど、科学的疑問への答えを得るために実施される研究のことです。臨床試験は、過去の研究結果やこれまでに実験室で得られた情報に基づき実施されます。各試験では、がんの患者さんを助けるための新しくかつより良い方法を見つけ出すために、具体的な科学的疑問に答えを出していきます。治療臨床試験では、新しい治療法の影響やその効き目に関する情報を収集します。新しい治療法がすでに使用されている治療法よりも優れていることが臨床試験で示された場合、その新しい治療法が「標準」となる可能性があります。患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。臨床試験の中にはまだ治療を始めていない患者さんのみを対象としているものもあります。

PDQには臨床試験のリストが掲載されており、NCIのウェブサイトから臨床試験を検索することができます。また、PDQには、臨床試験に参加している多数のがん専門医のリストも掲載されています。より詳細な情報については、Cancer Information Service(+1-800-4-CANCER [+1-800-422-6237])にお問い合わせください。

本要約の使用許可について

PDQは登録商標です。PDQ文書の内容は本文として自由に使用することができますが、要約全体を示し、かつ定期的に更新を行わなければ、NCIのPDQがん情報要約としては認められません。しかしながら、“NCI's PDQ cancer information summary about breast cancer prevention states the risks in the following way:【ここに本要約からの抜粋を記載する】.”のような一文を書くことは許可されます。

本PDQ要約を引用する最善の方法は以下の通りです:

PDQ® Adult Treatment Editorial Board. PDQ Carcinoma of Unknown Primary Treatment. Bethesda, MD: National Cancer Institute. Updated <MM/DD/YYYY>. Available at: http://www.cancer.gov/types/unknown-primary/patient/unknown-primary-treatment-pdq. Accessed <MM/DD/YYYY>.[PMID: 26389238]

本要約内の画像は、著者やイラストレーター、出版社より、PDQ要約内での使用に限定して、使用許可を得ています。PDQ要約から、その要約全体を使用せず画像のみを使用したい場合には、画像の所有者から許可を得なければなりません。その許可はNCIより与えることはできません。本要約内の画像の使用に関する情報は、多くの他のがん関連画像とともに、Visuals Onlineで入手可能です。Visuals Onlineには、2,000以上の科学関連の画像が収載されています。

免責事項

PDQ要約の情報は、保険払い戻しに関する決定を行うために使用されるべきではありません。保険の適用範囲についての詳細な情報は、Cancer.govのManaging Cancer Careページで入手可能です。

お問い合わせ

Cancer.govウェブサイトを通じてのお問い合わせやサポートの依頼に関する詳しい情報は、Contact Us for Helpページに掲載しています。ウェブサイトのE-mail Usから、Cancer.govに対して質問を送信することもできます。

 |