ページの先頭へ

最新の研究成果に基づいて定期的に更新している、
科学的根拠に基づくがん情報の要約です。

カポジ肉腫の治療(PDQ®)

  • 原文更新日 : 2016-03-21
    翻訳更新日 : 2017-02-17

 このPDQがん情報要約では、カポジ肉腫の治療に関する最新の情報を記載しています。患者さんとそのご家族および介護者に情報を提供し、支援することを目的としています。医療に関する決定を行うための正式なガイドラインや推奨を示すものではありません。

 PDQがん情報要約は、編集委員会が作成し、最新の情報に基づいて更新しています。編集委員会はがんの治療やがんに関する他の専門知識を有する専門家によって構成されています。要約は定期的に見直され、新しい情報があれば更新されます。各要約の日付("最終更新日")は、直近の更新日を表しています。患者さん向けの本要約に記載された情報は、専門家向けバージョンより抜粋したものです。専門家向けバージョンは、PDQ Adult Treatment Editorial Boardが定期的に見直しを行い、必要に応じて更新しています。

カポジ肉腫についての一般的な情報

カポジ肉腫は、悪性腫瘍(がん)が皮膚、粘膜、リンパ節、その他の臓器に発生する可能性のある疾患です。

カポジ肉腫は、皮膚のほか、口腔、鼻、および咽頭粘膜リンパ節、または他の臓器に生じた病変異常な 組織)が増殖するがんの一種です。この病変は、通常は紫色をしており、がん細胞のほか、新しい血管赤血球白血球から構成されています。カポジ肉腫は、同時に複数の部位に病変が発生しうる他の種類のがんとは異なるものです。

カポジ肉腫の患者さんでは、例外なくヒトヘルペスウイルス8型(HHV-8)が検出されます。このウイルスはカポジ肉腫ヘルペスウイルス(KSHV)とも呼ばれます。しかし、HHV-8に感染しても、ほとんどの人がカポジ肉腫を発症しません。HHV-8の感染者で最もカポジ肉腫が発生しやすいのは、臓器移植の後に投与されるや何らかの疾患が原因で免疫系の機能が弱まっている人です。

カポジ肉腫にはいくつかの種類があり、以下のものが含まれます:


カポジ肉腫の発見と診断には、皮膚、肺、消化管を調べる検査法が用いられます。

以下のような検査法や手技が用いられます:


  • 身体診察と病歴聴取:皮膚とリンパ節を含めて、しこりなどの通常みられない疾患の徴候に注意しながら、総体的に身体を調べる診察法。患者さんの健康習慣、過去の病歴、治療歴なども調べます。

  • 胸部X線 検査:胸部の臓器と骨のX線検査。X線は放射線の一種で、これを人の体を通してフィルム上に照射すると、そのフィルム上に体内領域の画像が映し出されます。この検査法は、に発生したカポジ肉腫を探すのに用いられます。

  • 生検 :細胞や組織を採取する手技のことで、採取されたサンプルは病理医によって顕微鏡で観察され、がんの徴候がないか調べられます。

     皮膚にできたカポジ肉腫病変を確認するには、以下の生検のいずれかが用いられます:


    • 摘出生検 :メスを使用して皮膚の増殖物の全体を切り取る方法。

    • 切開生検 :メスを使用して皮膚の増殖物の一部を切り取る方法。

    • コア生検 :太い針を使用して、皮膚の増殖物の一部を切り取る方法。

    • 穿刺吸引(FNA)生検 :細い針を使用して、皮膚の増殖物の一部を切り取る方法。

      消化管または肺にできたカポジ肉腫病変を確認するには、内視鏡検査または気管支鏡検査が行われます。


    • 生検用の内視鏡検査:体内の臓器や組織を観察して異常な部分がないかを調べる検査法。皮膚上の切開部か口などの体の開口部から内視鏡を挿入します。内視鏡とは、観察用のライトとレンズを備えた細いチューブ状の器具のことです。リンパ節などの組織のサンプルを採取するための器具が付いているものもあり、それで切除された組織は、顕微鏡での観察によって疾患の徴候がないか調べられます。この検査法は、消化管に発生したカポジ肉腫の病変を探すのに用いられます。

    • 生検用の気管支鏡検査気管の内部と肺の中の大気道の内部を観察して、異常な部分がないかを調べる検査法。気管支鏡が鼻または口を通して気管および肺の内部まで挿入されます。気管支鏡とは、観察用のライトとレンズを備えた細いチューブ状の器具のことです。組織のサンプルを採取するための器具が付いているものもあり、それで切除された組織は、顕微鏡での観察によって疾患の徴候がないか調べられます。この検査法は、肺に発生したカポジ肉腫病変を探すのに用いられます。


カポジ肉腫の診断がついた後には、がん細胞が体の他の部位に拡がっていないかを明らかにするために、さらに検査が行われます。

体の他の部位にがんが拡がっているかどうかを調べるために、以下のような検査法や手技が用いられます:


  • 血液生化学検査 :採取した血液を調べて、体内の臓器や組織から血液中に放出される特定の物質の濃度を測定する検査法。ある物質で異常な値(正常値よりも高い値や低い値)が出るということは、疾患の徴候である可能性があります。

  • CTスキャン(CATスキャン):肺、肝臓脾臓などの体内の領域を様々な角度から撮影して、精細な連続画像を作成する検査法。この画像はX線装置に接続されたコンピュータによって作成されます。臓器や組織をより鮮明に映し出すために、造影剤を静脈内に注射したり、患者さんに造影剤を飲んでもらったりする場合もあります。この検査法はコンピュータ断層撮影法(CT)やコンピュータ体軸断層撮影法(CAT)とも呼ばれます。

  • PETスキャン(陽電子放射断層撮影):体内の悪性 腫瘍細胞を検出するための検査法。まず放射性のあるブドウ糖の溶液を少量だけ静脈内に注射します。その後、周囲を回転しながら体の内部を調べていくPETスキャナという装置を用いて、ブドウ糖が消費されている体内の領域を示す画像を作成していきます。悪性腫瘍細胞は、正常な細胞よりも活発でブドウ糖をより多く取り込む性質があるため、画像ではより明るく映し出されます。この画像検査は、肺、肝臓、脾臓のがんの徴候を調べるために行われます。

  • CD34 リンパ球数:採取した血液を調べて、血液中のCD34(白血球の一種)の量を測定する検査法。CD34細胞数が正常値より少ない場合は、免疫系が正常に機能していない可能性があります。

特定の要因が予後(回復の見込み)や治療法の選択肢に影響を及ぼします。

予後回復の見込み)と治療の選択を左右する因子には以下のものがあります:


  • カポジ肉腫の種類。

  • 患者さんの総合的な健康状態(特に免疫系)。

  • 新たに診断されたがんか、再発した(再び現れた)がんか。

 | 

古典型カポジ肉腫

古典型カポジ肉腫は、そのほとんどがイタリア系または西欧ユダヤ系の高齢の男性にみられます。

古典型カポジ肉腫は何年もかけて徐々に悪化していく、まれな疾患です。

古典型カポジ肉腫の徴候には、脚および足にみられる増殖の遅い病変があります。

脚と足に1つまたは複数の赤色、紫色または褐色の皮膚病変が生じ、なかでも足首と足の裏が好発部位です。時間が経ってくると、リンパ節などの他の部位にも病変が形成されるようになります。これらの病変は何の症状も引き起こさないのが通常ですが、10年以上にもわたって大きさと数を増していく場合もあります。病変からの圧迫によって脚の中のリンパ液や血液の流れが妨げられれば、痛みを伴う腫れが生じてきます。消化管に病変ができた場合は、消化管出血が起きてくることがあります。

別のがんが発生することもあります。

古典型カポジ肉腫の患者さんの一部では、カポジ肉腫病変が出現する前や、あるいはかなり後になってから別の種類のがんが発生することがあります。こうした二次がんのなかで最も多いのは非ホジキンリンパ腫です。こうした二次がんの発生を監視していくため、頻繁にフォローアップを行っていくべきです。

 | 

アフリカ型カポジ肉腫

アフリカ型カポジ肉腫は、アフリカの赤道付近に住む若年成人男性ではかなり一般的にみられるカポジ肉腫です。アフリカ型カポジ肉腫では、古典型カポジ肉腫と同様の徴候が現れることもあります。しかしながら、アフリカ型カポジ肉腫は古典型よりはるかに侵攻性のものとなることもあり、その場合は、皮膚にただれが生じ、皮膚からその下の組織、さらには骨へと拡がっていきます。アフリカの幼い小児によくみられる別の種類のカポジ肉腫は、皮膚を侵すことはないものの、リンパ節を介してバイタル 臓器に拡がって、急速に致死的なものとなります。

この種類のカポジ肉腫は米国では一般的ではないため、本要約ではその治療に関する情報は扱われていません。

 | 

免疫抑制治療関連カポジ肉腫

免疫抑制治療関連カポジ肉腫は、臓器 移植(例えば、腎臓、心臓、または肝臓の移植)を受けた患者さんにみられます。こうした患者さんには、免疫系が移植臓器を攻撃しないようにするが使用されます。こうした薬によって体の免疫系の機能が弱まると、カポジ肉腫などの疾患が発生する可能性が生じてきます。

免疫抑制治療関連カポジ肉腫では、皮膚のみに病変が生じる場合が多いのですが、粘膜や他の臓器に発生する場合もあります。

この種類のカポジ肉腫は移植関連カポジ肉腫とも呼ばれています。

 | 

流行性カポジ肉腫

流行性カポジ肉腫は後天性免疫不全症候群(AIDS)の患者さんにみられます。

流行性カポジ肉腫後天性免疫不全症候群(AIDS)の患者さんに発生します。AIDSの発生原因はヒト免疫不全ウイルス(HIV)で、このウイルスは免疫系を攻撃してその働きを弱める性質をもっています。HIVによって体の免疫系の機能が弱まると、感染したり、カポジ肉腫などのがんになったりする可能性があります。

米国における流行性カポジ肉腫は、HIVに感染している同性愛または両性愛の男性において診断される例がほとんどでした。

流行性カポジ肉腫の徴候には、身体の多くの部分にできた病変などがあります。

流行性カポジ肉腫の徴候には、以下の部位など、身体の様々な部分にできた病変があります:


定期的な歯科検診の際に口腔粘膜にカポジ肉腫が発見されることもあります。

流行性カポジ肉腫の患者さんの大部分では、時間が経過するとともに病変が他の部位へと拡がっていきます。発熱、体重減少、下痢などが生じることもあります。より進んだ病期の流行性カポジ肉腫では、命に関わる感染症がよく発生するようになります。

HIVに感染した患者さんでは、cARTと呼ばれる薬物療法を行うことにより、流行性カポジ肉腫のリスクが低下します。

抗レトロウイルス療法(cART)は、HIVの活動を阻止してAIDSやAIDS関連カポジ肉腫の発症を遅らせる数種類のを併用する治療法です。AIDSとその治療法に関する情報についてはAIDSinfo Web siteを参照してください。

 | 

非流行性同性愛者関連カポジ肉腫

カポジ肉腫のなかには、HIV 感染症の徴候症状が全くみられない男性同性愛者に発生する非流行性のものも存在します。この種類のカポジ肉腫はゆっくりと進行し、数年ごとに1個のペースで新しい病変が出現してきます。病変の発生部位としては腕、脚、生殖器などの表面が多くなっていますが、皮膚上であればどの部分からも発生します。

この種のカポジ肉腫はまれなため、本要約ではその治療に関する情報は扱われていません。

 | 

再発カポジ肉腫

再発 カポジ肉腫とは、治療後に再発した(再び現れた)がんのことをいいます。再発は、皮膚に起こることもあれば、体の他の部位に起こることもあります。

 | 

治療選択肢の概要

カポジ肉腫の患者さんには様々な治療法が存在します。

カポジ肉腫の患者さんは様々な治療を受けることができます。そのなかには標準治療(現在使用されている治療法)もあれば、臨床試験において検証中のものもあります。治療法の臨床試験とは、既存の治療法を改良したり、がんの患者さんのための新しい治療法について情報を集めたりすることを目的とした調査研究です。複数の臨床試験で現在の標準治療より新しい治療法のほうが良好であることが明らかになった場合は、その新しい治療法が標準治療となります。患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。臨床試験の中にはまだ治療を始めていない患者さんのみを対象としているものもあります。

流行性カポジ肉腫の治療は、カポジ肉腫に対する治療にAIDSに対する治療を組み合わせたものです。

流行性カポジ肉腫の治療では、AIDS進行を遅らせるために併用抗レトロウイルス療法(cART)が用いられます。このcARTに加えて、さらに抗がん剤と感染症を予防および治療するためのが併用されます。

カポジ肉腫に対する標準治療としては以下の4種類が用いられています:
放射線療法

放射線療法は、高エネルギーX線などの放射線を利用してがん細胞の死滅や増殖阻止を図る治療法です。放射線療法には2種類のものがあります。外照射療法は、体外に設置された装置を用いてがんに放射線を照射する方法です。内照射療法は、放射性物質を針やシード、ワイヤー、カテーテルなどの中に封入し、それをがん組織の内部または周辺に直接留置する方法です。放射線療法の実施方法は、治療対象となるがんの種類に応じて異なります。

カポジ肉腫病変の治療には特殊な外照射療法が用いられています。光子線療法は高エネルギーの光で病変を治療する方法です。電子線療法は、電子と呼ばれる負の電荷をもつ微小な粒子を利用する治療法です。

手術

皮膚表面にできた小さなカポジ肉腫病変に対しては以下のような外科的手技が用いられます:


  • 局所切除術:がんの周囲にある正常な組織を少量だけ含めて、がんを皮膚から切除する手術法。

  • 電気乾固掻爬術:キューレット(スプーン状の鋭い器具)を用いて皮膚から腫瘍を切り取る手術法。その後、針状の電極を用いて切除領域に電流を流すことによって、出血を止めるとともに手術の周辺に残存するがん細胞を破壊します。手術中には、がんを完全に切除するために、このプロセスを1~3回繰り返すことがあります。

  • 凍結手術:専用の装置を用いて異常な組織を凍結および破壊する治療法。この種の治療は凍結療法とも呼ばれます。

化学療法

化学療法は、薬を用いてがん細胞を殺傷したりその細胞分裂を妨害したりすることによって、がんの増殖を阻止する治療法です。化学療法が経口投与や静脈内または筋肉内への注射によって行われる場合、投与された薬は血流に入って全身のがん細胞に到達します(全身化学療法)。脳脊髄液内や臓器内、組織内、もしくは腔などの体内に薬剤を直接注入する化学療法では、薬はその領域にあるがん細胞に集中的に作用します(局所化学療法)。電気化学療法では、静脈内化学療法を行い、プローブを使用して腫瘍に電気パルスを送ります。このパルスで腫瘍細胞の周囲のに開口部を作り、そこから内部に向けて化学療法を施行します。電気化学療法はカポジ肉腫の治療法として研究されています。

化学療法の方法はカポジ肉腫の病変の位置に応じて異なります。カポジ肉腫に対する化学療法は、以下のような方法で行われます:


  • 口腔内など限局性のカポジ肉腫病変に対する治療では、病変内に直接抗がん剤を注入することがあります(病変内化学療法)。

  • 皮膚に限局した病変には、外用のゲル剤を皮膚に塗ることもあります。また、電気化学療法を用いることもあります。

  • 皮膚の広い範囲に存在する病変には、静脈内化学療法を行うことがあります。

リポソーム製剤による化学療法では、抗がん剤を封入したリポソーム(極小の脂肪粒子)が使用されます。カポジ肉腫の治療には、ドキソルビシンリポソーマルが用いられます。このリポソームは、正常組織よりもカポジ肉腫の組織の中に多く蓄積され、中に封入されたドキソルビシン(薬剤詳細へ)が徐々に放出されます。こうした性質によって、ドキソルビシン(薬剤詳細へ)の効果が高まるとともに、正常組織への損傷が少なくなります。

詳しい情報については、カポジ肉腫に対する使用が承認されている薬剤(英語)をご覧ください。

生物学的療法

生物学的療法は、患者さんの免疫系を利用してがんを撃退する治療法です。体内で生産された物質や製造ラボで合成された物質を用いることによって、体が本来もっているがんに対する抵抗力を高めたり、誘導したり、回復させたりします。このようながんの治療法は生物療法や免疫療法とも呼ばれます。インターフェロンαは、カポジ肉腫の治療に用いられる生物学的薬剤です。

詳しい情報については、カポジ肉腫に対する使用が承認されている薬剤(英語)をご覧ください。

この他にも新しい治療法が臨床試験で検証されています。

本項では、臨床試験で研究されている治療について説明しています。現在研究中の新しい治療法の全てが紹介されているわけではありません。臨床試験に関する情報は、米国国立がん研究所(NCI)のウェブサイトから入手することができます。

標的療法

標的療法とは、正常な細胞には害を及ぼすことなく、特定のがん細胞だけを認識し攻撃する性質をもった薬物やその他の物質を用いる治療法です。モノクローナル抗体 療法チロシンキナーゼ阻害薬(TKI)は標的療法の一種で、カポジ肉腫の治療法として研究されています。

モノクローナル抗体療法は、製造ラボにおいて単一の免疫系細胞から作り出した抗体を使用する治療法です。これらの抗体は、がん細胞の表面にある物質や、がん細胞の増殖を助けていると考えられる通常の物質を識別することができます。こうした抗体がそれぞれの標的物質に結合することにより、がん細胞の死滅、増殖の阻止、転移の抑止などといった効果が得られます。モノクローナル抗体は点滴によって投与されます。単独で使用されることもありますが、薬や毒素、放射性物質などをがん細胞に直接送り届けるという用途でも用いられます。

カポジ肉腫の治療薬として研究されているモノクローナル抗体に、ベバシズマブがあります。

TKIは、腫瘍の増殖に必要な信号伝達を阻害する標的療法薬です。

メシル酸イマチニブはカポジ肉腫の治療薬として研究されているTKIです。

患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。

患者さんによっては、臨床試験に参加することが治療に関する最良の選択肢となる場合もあります。臨床試験はがんの研究プロセスの一部を構成するものです。臨床試験は、新しいがんの治療法が安全かつ有効であるかどうか、あるいは標準治療よりも優れているかどうかを確かめることを目的に実施されます。

今日のがんの標準治療の多くは以前に行われた臨床試験に基づくものです。臨床試験に参加する患者さんは、標準治療を受けることになる場合もあれば、新しい治療法を初めて受けることになる場合もあります。

患者さんが臨床試験に参加することは、将来のがんの治療法を改善することにもつながります。たとえ臨床試験が効果的な新しい治療法の発見につながらなくても、重要な問題に対する解答が得られる場合も多く、研究を前進させることにつながるのです。

患者さんはがん治療の開始前や開始後にでも臨床試験に参加することができます。

ただし一部には、まだ治療を受けたことのない患者さんだけを対象とする臨床試験もあります。一方、別の治療では状態が改善されなかった患者さんに向けた治療法を検証する試験もあります。がんの再発を阻止したり、がん治療の副作用を軽減したりするための新しい方法を検証する臨床試験もあります。

臨床試験は米国各地で行われています。詳しくは、治療選択肢のセクションにある現在進行中の治療臨床試験へのリンクを参照してください。そこで検索された情報はNCIの臨床試験一覧のものです。

フォローアップ検査が必要となることもあります。

がんの診断病期判定のために実施される検査のなかには、繰り返し行われるものがあります。治療の奏効の程度を確かめるために繰り返し行われる検査もあります。治療の継続、変更、中止などの決定はこうした検査の結果に基づいて判断されます。

治療が終わってからも度々受けることになる検査もあります。こうした検査の結果から、患者さんの状態の変化やがんの再発(再び現れること)の有無を知ることができます。こうした検査はフォローアップ検査または定期検査と呼ばれることがあります。

 | 

カポジ肉腫の治療選択肢

古典型カポジ肉腫

病変が1つだけの場合の治療法には以下のようなものがあります:


病変が全身に存在する場合の治療法には以下のようなものがあります:


リンパ節または消化管を侵しているカポジ肉腫に対する治療には、場合によっては放射線療法を伴う化学療法が行われるのが通常です。

NCI支援のがん臨床試験リストから、古典型カポジ肉腫の患者さんを現在受け入れている臨床試験を調べることができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。試験の場所、治療のタイプ、薬剤の名前など、他の検索要素を用いて絞り込み検索を行うと、より具体的な結果が得られます。ご自身に適した臨床試験については、担当の医師にご相談ください。米国国立がん研究所(NCI)のウェブサイトから臨床試験についての一般的な情報をご覧いただけます。

免疫抑制治療関連カポジ肉腫

免疫抑制治療関連カポジ肉腫の治療法には以下のようなものがあります:


NCI支援のがん臨床試験リストから、免疫抑制治療関連カポジ肉腫の患者さんを現在受け入れている臨床試験を調べることができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。試験の場所、治療のタイプ、薬剤の名前など、他の検索要素を用いて絞り込み検索を行うと、より具体的な結果が得られます。ご自身に適した臨床試験については、担当の医師にご相談ください。米国国立がん研究所(NCI)のウェブサイトから臨床試験についての一般的な情報をご覧いただけます。

流行性カポジ肉腫

流行性カポジ肉腫の治療法には以下のようなものがあります:


NCI支援のがん臨床試験リストから、AIDS関連カポジ肉腫の患者さんを現在受け入れている臨床試験を調べることができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。試験の場所、治療のタイプ、薬剤の名前など、他の検索要素を用いて絞り込み検索を行うと、より具体的な結果が得られます。ご自身に適した臨床試験については、担当の医師にご相談ください。米国国立がん研究所(NCI)のウェブサイトから臨床試験についての一般的な情報をご覧いただけます。

再発カポジ肉腫

再発 カポジ肉腫に対する治療法は、カポジ肉腫の種類に応じて異なります。その治療の選択肢には、新しい治療法臨床試験への参加も含まれます。

NCI支援のがん臨床試験リストから、再発カポジ肉腫の患者さんを現在受け入れている臨床試験を調べることができます(なお、このサイトは日本語検索に対応しておりません。日本語でのタイトル検索は、こちらから)。試験の場所、治療のタイプ、薬剤の名前など、他の検索要素を用いて絞り込み検索を行うと、より具体的な結果が得られます。ご自身に適した臨床試験については、担当の医師にご相談ください。米国国立がん研究所(NCI)のウェブサイトから臨床試験についての一般的な情報をご覧いただけます。

 | 

カポジ肉腫についてさらに学ぶために

米国国立がん研究所が提供しているカポジ肉腫に関する詳しい情報については、以下をご覧ください:


米国国立がん研究所が提供している一般的ながん情報とその他の資源については、以下をご覧ください:


 | 

本PDQ要約について

PDQについて

PDQ(Physician Data Query:医師データ照会)は、米国国立がん研究所が提供する総括的ながん情報データベースです。PDQデータベースには、がんの予防や発見、遺伝学的情報、治療、支持療法、補完代替医療に関する最新かつ公表済みの情報を要約して収載しています。ほとんどの要約について、2つのバージョンが利用可能です。専門家向けの要約には、詳細な情報が専門用語で記載されています。患者さん向けの要約は、理解しやすい平易な表現を用いて書かれています。いずれの場合も、がんに関する正確かつ最新の情報を提供しています。また、ほとんどの要約はスペイン語版も利用可能です。

PDQはNCIが提供する1つのサービスです。NCIは、米国国立衛生研究所(National Institutes of Health:NIH)の一部であり、NIHは連邦政府における生物医学研究の中心機関です。PDQ要約は独立した医学文献のレビューに基づいて作成されたものであり、NCIまたはNIHの方針声明ではありません。

本要約の目的

このPDQがん情報要約では、カポジ肉腫の治療に関する最新の情報を記載しています。患者さんとそのご家族および介護者に情報を提供し、支援することを目的としています。医療に関する決定を行うための正式なガイドラインや推奨を示すものではありません。

査読者および更新情報

PDQがん情報要約は、編集委員会が作成し、最新の情報に基づいて更新しています。編集委員会はがんの治療やがんに関する他の専門知識を有する専門家によって構成されています。要約は定期的に見直され、新しい情報があれば更新されます。各要約の日付("最終更新日")は、直近の更新日を表しています。

患者さん向けの本要約に記載された情報は、専門家向けバージョンより抜粋したものです。専門家向けバージョンは、PDQ Adult Treatment Editorial Boardが定期的に見直しを行い、必要に応じて更新しています。

臨床試験に関する情報

臨床試験とは、例えば、ある治療法が他の治療法より優れているかどうかなど、科学的疑問への答えを得るために実施される研究のことです。臨床試験は、過去の研究結果やこれまでに実験室で得られた情報に基づき実施されます。各試験では、がんの患者さんを助けるための新しくかつより良い方法を見つけ出すために、具体的な科学的疑問に答えを出していきます。治療臨床試験では、新しい治療法の影響やその効き目に関する情報を収集します。新しい治療法がすでに使用されている治療法よりも優れていることが臨床試験で示された場合、その新しい治療法が「標準」となる可能性があります。患者さんは臨床試験への参加を検討してもよいでしょう。臨床試験の中にはまだ治療を始めていない患者さんのみを対象としているものもあります。

PDQには臨床試験のリストが掲載されており、NCIのウェブサイトから臨床試験を検索することができます。また、PDQには、臨床試験に参加している多数のがん専門医のリストも掲載されています。より詳細な情報については、Cancer Information Service(+1-800-4-CANCER [+1-800-422-6237])にお問い合わせください。

本要約の使用許可について

PDQは登録商標です。PDQ文書の内容は本文として自由に使用することができますが、要約全体を示し、かつ定期的に更新を行わなければ、NCIのPDQがん情報要約としては認められません。しかしながら、“NCI's PDQ cancer information summary about breast cancer prevention states the risks in the following way:【ここに本要約からの抜粋を記載する】.”のような一文を書くことは許可されます。

本PDQ要約を引用する最善の方法は以下の通りです:

PDQ® Adult Treatment Editorial Board. PDQ Kaposi Sarcoma Treatment. Bethesda, MD: National Cancer Institute. Updated <MM/DD/YYYY>. Available at: http://www.cancer.gov/types/soft-tissue-sarcoma/patient/kaposi-treatment-pdq. Accessed <MM/DD/YYYY>.[PMID: 26389178]

本要約内の画像は、著者やイラストレーター、出版社より、PDQ要約内での使用に限定して、使用許可を得ています。PDQ要約から、その要約全体を使用せず画像のみを使用したい場合には、画像の所有者から許可を得なければなりません。その許可はNCIより与えることはできません。本要約内の画像の使用に関する情報は、多くの他のがん関連画像とともに、Visuals Onlineで入手可能です。Visuals Onlineには、2,000以上の科学関連の画像が収載されています。

免責事項

PDQ要約の情報は、保険払い戻しに関する決定を行うために使用されるべきではありません。保険の適用範囲についての詳細な情報は、Cancer.govのManaging Cancer Careページで入手可能です。

お問い合わせ

Cancer.govウェブサイトを通じてのお問い合わせやサポートの依頼に関する詳しい情報は、Contact Us for Helpページに掲載しています。ウェブサイトのE-mail Usから、Cancer.govに対して質問を送信することもできます。

 |